度付きスポーツグラス&メガネと目の保護グラス

例えば、サバイバルゲーム時の保護メガネや、サッカー・バスケットボール・ラクロス・アメリカンフットボール時等の度付きゴーグル、学校・クラブチームのスポーツによる眼損傷の予防としての保護用度入りグラスをご提案。

スポーツ用グラスと視力と視機能について

子供から大人までの野球、ゴルフ、スキー、オートバイ、サーフィン等のスポーツ競技は、運動能力だけでなく、目の能力も大変重要と言われています。この様な競技に合ったスポーツグラス選びも大切です。

スポーツグラス度入りの選び方

スポーツの競技(種目)をされる方が全員「目が良い」とは限りません。スポーツ競技時のメガネのフレームやレンズ、サングラスの度付き選びは、競技におけるパフォーマンスの成果が違ってくることご存知ですか。

スポーツゴーグル、サングラス、メガネ等取扱品

スポーツ競技に合ったサングラス、ゴーグル、保護グラスや、普段眼鏡を掛けておられる方に合ったメガネ、度付きサングラス、度入りゴーグル等、様々な競技用途に合った、フレームやレンズ、カラー特性選びをご提案。

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スポーツと眼に関して Ⅳ スポーツと視力

2016年7月27日 – 10:11 AM

平成27年1月26日 東洋経済新聞より 抜粋・

無名のメガネ捕手、古田が殿堂に入ったワケ

「メガネ男はプロじゃ無理」覆した反骨心

野球古田2プロ入り当時の視力は「裸眼0.1くらいかな。(視力検査表の)一番上が見えるかどうかだったから」。おまけに乱視がきつかった。「当時乱視のソフトレンズがなくて、矯正するにはメガネしかなかった」。矯正視力は1.2あったという。メガネをかけるようになったのは大学に入ってから、兵庫県の川西明峰高校時代は視力が0.5ぐらいあって裸眼でプレーしていたが、「受験勉強で一気に悪くなった」という。一般入試で立命館大学経済学部に合格。その代償として視力が低下した。タテの規律が厳しい体育会。キャンパス内で先輩に合えば、大きい声であいさつなければならない。「見えませんでした、気が付きませんでしたじゃすまされないんで、もうメガネをかけるしかないと・・・」。こうしてメガネの捕手が誕生したのである。メガネのせいで「無視」されたドラフト・・・

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<スポーツと目>

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2つの動体視力

野球101一般に視力といえば静止視力(Static Visaual Acuity : SVA)のことである。日常生活では静止視力が重要であるが、交通視覚やスポーツの分野では動くものがほとんどなので、静止しているものを見る能力よりも、動くものを明視する視力の方が意味があるのではないかという考えがあり、視標を動かして動くものを見る視力(動体視力)を測定しようという試みが以前からおこなわれている。動くものに対する視力の研究は、わが国と欧米、とくにアメリカとでは異なる経緯がある。ルドビッヒは、視標を円弧上に動かし、これを明視する視力の研究を重ねている。ルドビッヒはこのような視力をSVA(静止視力)に対し、Dynamic Visual Acuity (DVA)と名付けている。

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DVAは、円弧上のスクリーンにランドルト環を左右に移動させ、見る距離(視距離)を一定にして、切れ目の判読をするものである。どのくらいまで速度が遅くなったとき判読できたか、速度の低下率で測ろうというものである。視距離が一定なので、DVAに関係するのは、視標の動きに合わせて滑らかに動く眼球運動と視野の広さであるという。現在、アメリカの動体視力は、水平方向に動くものを見る能力という概念である。

一方、わが国では動くものに対する視力の研究は交通視覚がもとになっている。眼の前に直進してくるものや、自分が直進したとき、相対的に直進してくることになる対象を明視する視力という考えである。主として鈴村によって研究がすすめられた。鈴村は動く視標に対する視力を動体視力と呼び、直接的に遠方から眼前に近接する物体を明視する能力と定義し、これをKinetic Visual Acuity(KVA)と名付けている。動体視力計は、ランドルト環が50mの距離から眼の前に直進してくるように見えるレンズを使った装置で、標準的には視標は8.3m/sec の速度で動くようになっている。直進してくるランドルト環の切れ目がわかったところでボタンを押し、何mの距離で判別できたか、その距離を視力値におきかえるものである。DVAが速度の低下率で表すのに対して、KVAは視力値で表すことができる特徴がある。動体視力計はその後いろいろな改良が重ねられ、現在では装置もコンパクトになり、視力値もデジタル表示されるようになっている。鈴村によれば、動体視力には眼の調節作用、網膜機能、中枢が関係しており、なかでも視標の動きに合わせた滑らかな調節作用が最も重要であるという。DVAもKVAも、ともに対象が動いているので「視標の切れ目がわかった→ボタンを押す」という反応時間が含まれ、実際にわかったところより若干、視力値はわるく(低く)なる。したがって、とくに反応時間の遅い幼児、子ども、老人などの動体視力の測定では実際に視力がわるいのか、見えているが反応が遅いのかを考慮しなければならない。

動体視力の発達

一般に動くものを見るときの視力は低下しているが自覚的に感じないことが多い。動体視力(KVA)は、動くものの速度が速いほど低下が大きい。たとえば、静止視力が1.2であっても、時速30Kmで動けば視力は0.9、60Kmでは0.8に、100Kmでは0.6ぐらいに低下する。さて、このような動くものを見る能力は、いつごろから発達するのであろうか。

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上記図は、渡辺(運動が視覚機能に与える影響に関する研究)らが測定した満5歳から11最までの幼児・児童の静止視力と動体視力の発達の様子である。(注:この測定では、反応時間の遅れが視力値に影響しない工夫がされている。)

まず、静止視力をみると、5歳児で静止視力はすぐに1.25あり、その後、少しずつ向上している。10~11最の視力は約1.30である。3~17歳の視力を測定した大江の結果では、5歳児の視力は1.19、6歳では1.21、7歳は1.23である。その後もじょじょに向上し、10歳では1.37、11最では1.35で、渡辺らの結果とほぼ一致している。静止視力は5歳までに急速に発達し、すでに5歳児でほぼ大人並みの視力があり、その後は少しずつ向上して、9〜10歳ごろまでにできあがるようである。これに対して動体視力はどうであろうか。渡辺らの結果によれば、動体視力は5歳児ですでに0.95である。その後、6歳から10歳までに少しずつ向上している。渡辺らは、動体視力は静止視力よりもやや遅れて発達するが、7歳をすぎたころ、動体視力の発達は静止視力の発達に追いつくとしている。また、動体視力の発達に男女差はないとしている。