子どものビジョントレーニングはスポーツと学業を向上させる Ⅲ
視機能は子どもの運動能力&学業にも影響が ・・・こちらへ
やっと日本でも浸透してきた感のある「ビジョントレーニング」。テレビ、雑誌、本などで紹介され「目をトレーニングする」ことの重要性が理解されてきたようです。<ビジョントレーニング 内藤貴雄著より>
視力は、本来眼球がもっている「機動力」をフルに使うことによって、はじめてその’力’を十分に発揮できます。しかし、この「機動力」に問題があれば、ハッキリ見えているものも、ときにピント外れになってしまうばかりか、見えていても正しく理解できないことさえあるのです。 本や教科書、プリントの文字を読む、黒板の文字を書き写すなど、学校で子どもはたくさんの情報に視線を走らせます。これらの作業のには次のような目の「機動力」が求められます。
1.見たいものをしっかり追いかける(眼球の運動コントロール)
2.バックグラウンドからハッキリ際だたせる(焦点合わせ機能)
3.ふたつの目を連動させ立体的に正しく距離を捕える(両眼のチームワーク)
これら3つはいわば「三点セット」で、私たちが目を使うときの最もk異本的な両眼の「機動力」であり、オプトメトリストは「基礎両眼視機能」と呼んでいます。 眼球はからだの中で、感覚的に捕えにくい代表的なパーツです。大人でもうまく操っていないのですから、子どもはなおさらです。
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眼球の機動力を養うビジョントレーニング ① ・・・こちらへ
眼球の機動力を養うビジョントレーニング ② ・・・こちらへ
サッカード:
用意するもの/自分の指を使う場合はない。他の目標物〜子どもの興味を引きそうな目標ターゲット(キャラクターのついたペン)などを使う場合はそれらを2つ。
1.子どもはリラックスして座ります。
2.子どもが両方の手に目標となるターゲットをひとつずつ持ちます。
3.肩幅ぐらいに両手を広げ、頭はまっすぐ正面を向きます。
4.まず片方の手に持ったターゲットに視線を向け、もう一方の手に持ったターゲットを周辺視野内に捕えます。つまり眼の隅でぼんやり見るのです。(写真1)
5.次に、現在のターゲットからもう一方のターゲットへ視線を一気に飛ばします。(写真2、3)
6.これを繰り返します。両目の視線が正確に左右のターゲットを一気に行き来するようにします。リズむ良くおこなうことが重要ですが、最初は急がず、ゆっくりと子どもペースでおこないます。まずは正確に視線を飛ばせるスピードから始め、リズムよくできるようになってきたらメトロノームなどを使い、そのリズムにあわせながらスピードを上げます。
7.次に、じょじょに片方のターゲットを持つ手を上げ、もう一方を下げながら、斜めの眼のジャンプもおこないます。(写真4,5)
●頭を動かさずに眼だけを動かせていますか?
●緊張のないリラックスした状態でできていますか?
●姿勢をずっと維持できていますか?
●視線は目標へ直接到達していますか?