スポーツグラスとして、登山について RD:perception
登山に最適なサングラス、メガネ
スポーツグラス(サングラス&メガネ&ゴーグル)と登山の関係や、登山の概要を知ろう。
どんなスポーツ、仕事、生活において共通することは「健康」であることが一番であります。また、健康においは体の健康・精神面の健康だけでなく、健康な眼も必要不可欠であります。例えば、山を歩くとき、私たちは「眼」をはじめとする5感で路面状況など周囲の情報を収集し、「脳」で足を着地させるべき地点を判断して「体」を動かしています。また、数歩先の情報まで眼から眼から得て、経験・知識などをもとに未来を予測して行動することもできます。この歩く動作中にも眼は、遠くの景色を眺めたり、地図を見たり、仲間の様子を確認したり、バランスを崩したときには瞬時に足の適切な着地点を見つけたりもしています。ただ遠くのものがよく見える「視力」とは別に、運動では、こうした一連の動作や空間把握、遠近感、判断をスムーズにできるスキルが大切です。そのため、視力が悪い人が正確な眼鏡を掛けて「空間把握、遠近感、判断」を行わなければならないことは言うまでもありません。それには、登山やトレッキングに適した眼鏡構造は不可欠と思います。
また、それ以外にも太陽光中にある紫外線が肌に及ぼす悪影響は有名ですが、眼にも悪い影響があります。例えば、眼の日焼けともいわれている雪目(雪眼炎)のほか、白内障の原因のひとつにもなっています。同じく、太陽光に含まれる青色光は、眼の奥の網膜にまで影響を与え、ときに失明にいたらしめます。
太陽光には、可視光線と紫外線と赤外線といった波長により大別されています。可視光線は眼に見える光で、紫外線、赤外線は眼に見えない光で不可視光線といいます。人間の眼に映っている光は白っぽく映っていますが、この中(可視光線)には、赤・オレンジ・黄緑・緑・青・紫の色感が生じてます。赤よりも波長が長いのが赤外線で、紫よりも波長が短いのが紫外線です。それぞれの特徴としては、赤外線に近い光ほど熱的な反応を起こし、紫外線に近い光ほど物質に吸収されて科学反応を起こしやすいのです。そのため、紫外線はガンなどの病気の原因にもなります。
また、見逃してはならないのが、可視光線であっても波長の短い「青色光」までは、弱いながらも人体に科学反応を起こす力があります。可視光線のうち380ナノメーターから495ナノメーターが人体に反応を起こします。これが、青色光と呼ばれる紫外線以外の眼に悪影響を及ぼす光です。この青色光は、とくに、照り返しの強い雪山や、空気が薄くなる日本アルプスや海外トレッキングで行くような標高の高い山、太陽光が増える夏山ではしっかりとした対策が必要です。
■これらの登山どきの「眼」を考慮したメガネ、サングラスのご紹介。<その一例>
跳ね上げられるので、暗所や地図を見るときに便利です。
RD:perception flip-up チタニウムフレーム SN42 09 92 レーザーブラックレンズ
RD:perception flip-up マットブラックフレーム SN42 03 06 レーシングレッドレンズ
FR 42 88 06 ブラック
サングラスレンズを取り付けためのクリップで、取り外しが簡単に行なえます。
登山どきのさまざまな光の状況に簡単に対応できます。
FR 42 00 00
眼の悪い方が度入りすることができる登山どきに適したインナーフレーム。
コンタクト使用どきには、簡単に取り外しも可能なためにとても便利なフレームです。
AC 56 00 04
伸縮性のある、調整可能なストラップで簡単に取り外しできます。
激しい動きのスポーツどきのスポーツグラスとしても装用可能です。
RD:perception flip-up SN 42 46 20
レーザーブラウンレンズ
RD:perception flip-up SN 66 01 06
ゴルフ100レンズ+レーシングレッドレンズ
■登山と眼のこと・・・
・ドライアイ
登山ではドライアイになりやすいといえます。これは、歩行中は周囲に注意を向けることで、自然とまばたきが減るためです。自動車の運転でもまばたきが減るので、登山口のアプローチに車を使う人は、よりドライアイ対策をしっかりと行いましょう。コンタクトレンズより眼鏡のほうがドライアイになりにくいようです。
・雪眼(雪眼炎)
太陽光に含まれる紫外線を浴びることによって前眼部に病変が生じる。雪目とはその急性照射によって発症し、スキー、登山、雪山での作業などの際発症する疾患である。太陽光のうち、可視光の波長は400nm(紫)~760nm(赤)の幅を有する。可視光線のすぐ短波長域を紫外線と呼ぶ。さらに紫外線はその波長によりUVーC(200~290nm)、UV-B(290~320nm)、UV-A(320~400nm)の3種類に分類する。UVーCはオゾン層によって吸収されるため地上に届く太陽光に存在されないとされている。また、波長300nm~400nmの紫外線は、角膜を通過しそのほとんどが水晶体に達するので白内障を引き起こす可能性が問題となるが、角膜では、病変をおこさず、200nm~300nmの波長の紫外線が角膜に吸収され病変を引き起こしやすい。なかでも260nm~280nmの紫外線に対し、角膜は最も感受性が高い。以上のように、太陽光に含まれる紫外線を多量に浴びて点状表層角膜炎などの角膜障害を引き起こすことが、いわゆる「雪目」である。太陽光に含まれる紫外線は大気で吸収されるので、地上に降り注ぐ量は、夏季ほど多く、1日では昼に多く、高度が高くなるほど多く」なる。いったん地上に降り注いだ紫外線は地上で反射されるが、草土ではそのほとんどが吸収されるのに対し、雪面では反射率がきわめて高くそのほとんどが反射される。したがって雪山では上方からも下方からも紫外線を受けることとなる。一般的に、雪山スキーでは1~2時間を超えて行うと角膜病変が発症するとされている。
・眼に異物
富士山など砂礫が多い所では、眼に砂埃がよく入ります。砂などの異物が眼に入ったとくは、水で洗い流して異物を取り除きます。ただし、まぶたの裏側など、取りにくい場所に入り込んでしまった異物は眼科医による処置が必要です。
・サングラスは疲労感軽減にも役立つ
最近ではマラソンランナーの多くがサングラスを使用しています。これは太陽光対策のほか、疲労軽減も目的です。登山中もまぶしいと感じながら歩くと瞳孔が収縮するため、眼に余計な力がかかり、これが疲労の原因にもなります。サングラスをかけることで瞳孔が開き、眼に余計な力が加わらないため、眼はラクな状態になり疲労の軽減にもつながります。
■登山時の顔の側面からの光が侵入しにくい設計のサングラスの紹介。<その一例>
SM:PF2B
フレームカラー:ブラウン
レンズカラー:調光偏光レンズ機能ブラウン
眼鏡をかけたまま装用できるオーバーサングラスもございます。
■登山とサングラス
有害な太陽光から眼を守る方法として最も有効なのは、サングラスをかけることです。現在、日本国内で売られているほぼすべてのサングラスレンズには「紫外線透過率0パーセント」の表示があり、紫外線を通してしまうサングラスレンズはまずありません。では、これで太陽光対策は万全かというと、平地より太陽光が強い山では不十分。先にあげた「青色光」までカットできるサングラスを選ぶのが正しいのです。また、サングラスといってもレンズカラーをはじめ、モデルによっていろいろな特徴があります。雪山用、低山用など、フィールドによってレンズカラーを使い分ける方法や、行動中、時間や場所によって光の強さが変わる登山に適した調光レンズを採用したサングラスがお奨めです。