眼疾患どきのバレーボールに適したグラス。SW:500N
スポーツ眼鏡院のサイトを立ち上げるキッカケになった一つの競技がバレーボールでした。2年ほど前(平成21年9月)に、ある大学のバレーボールの選手がボールが直接眼に当たって眼圧があがり、今後同じようにボールが眼に当たったら網膜剥離をおこす恐れがあるために、保護用としてバレーボールに適したゴーグル、眼鏡フレームはありませか?の相談を受けたことでした。この方の場合は、視力は問題なく完全な保護用としてのゴーグルとして下記SVS500をご紹介いたしました。今後は、コンタクトを装用されている方が何らかの眼の疾患で、コンタクトレンズが装用できない方などには度付き対応として装用可能と思います。
度付き可能
<SVS装用イメージ>
フレーム素材:ナイロン、エラストマー
保護用レンズ素材:ポリカーボ
より安全にバレーボールを楽しむために!
度付き対応可能防護眼鏡フレーム
バレーボールに適した保護用度付き対応フレームのご紹介
<詳細説明は下記画像をクリックして下さい。>
<その一例>
SW:500N カラー:クリアブルー サイズ:56mm 幅:135mm 高さ:44mm
SW:500N カラー:クリア サイズ:56mm 幅:135mm 高さ:44mm
SW:500N カラー:ブラック サイズ:56mm 幅:135mm 高さ:44mm
バレーボールはあらゆるスポーツビジョンを、フルに活用しなければならないボール・スポー^ツの1つでです。ボールが大きく、終始高速でボールが移動するわけではありませんが、スパイクレシーブのときは、「動体視力」と「眼と手・足の協調性」がものをいいます。また、ボールを保持することができないので、次々に場所を変えていくボールを眼で追い続けなければなりません。これは「眼球運動」の仕事となります。そして、移動するボールを確実に眼でとらえながら、敵の守備陣形を瞬間的に見て攻撃方法を瞬時に決め、また変更するためには、「瞬間視」が威力を発揮するでしょう。視機能の必要レベルを5段階で表示すると ①.静止視力=3 ②.動体視力=5 ③.眼球運動=5 ④.焦点調節/輻輳・開散=5 ⑤.深視力=5 ⑥.瞬間視=5 ⑦.眼と手・足の協調性=5 ⑧.周辺視力=5 ⑨.視覚化能力=5 ⑩.視覚集中力=5 であります。
■バレーボールにおいて目の役割が大切なシーンをご紹介いたします。
□スパイクレシーブを確実にする動体視力
バレーボールでのボールの移動は、サーブ、パス、トスなどについていえば、それほど遠くありませんが、スパイクは別で、男子のトップレベルでは、時速150㎞を超えます。そのスパイクを直接レシーブするには、野球の打者やサッカーのキーパーがそうであるように、すぐれた動体視力を必要とします。動体視力により正確にボールのコースをとらえ、すぐさま脳に司令を出し、レシーブの体勢に入らなければなりません。
□眼と手の協調性でボールを拾いまくる
ブロックのこぼれ球、ワイヤーボール、フェイント、レシーブミスをしたボールなど、バレーボールでは、予測しにくいボールに対して、瞬間的に手を出して反応しなければならない場面が数多くあります。このとき必要とされるスポーツビジョンは、いうまでもなく眼と手・足の協調性です。0.1秒の反応差で、失点したり得点したりすることがあるのです。
□フェイントを成功させるには正確な瞬間視が必要
相手のブロックが強力で、スパイクが決まらないと思ったとき、そして、相手のレシーブシフトの前方に穴があるとき、そんなときセッターは、ダイレクトスパイクを打ったり、フェイントを落としたりします。それらを成功させるには、もちろん巧みなフェイント動作が必要ですが、正確な瞬間視も欠かすことができません。ボール、ブロックの位置、シフトの穴などを瞬間的に把握し、賭けに出るかを判断します。
□強烈なスパイクを可能にする深視力
スパイクは、トスアップのよさにかかっています。ネットからの距離、トスの高さ、タイミングなどがピッタリ合ったとき、強烈なスパイクが生まれるのです。しかし、どんなに理想的なトスアップでも、スパイカー自身が接近してくるボールにうまくタイミングが合わせられなければ、スパイクは失敗します。ボールとの距離感を正確に把握する深視力がすぐれていないと、ジャストタイミングでアタックすることができないのです。
□セッターは視覚化能力を高めるとよい
ゲームのコントロールタワーであるセッターは、さまざまなイメージとアイディアにあふれていなければなりません。オープンスパイクで攻めるか、あるいはA,B,C,Dと各種あるクィックのうち、どれで攻めるか、はたまたバックアタックをねらわせるか、フェイントで意表をつくかなど。いづれの攻撃にしても、事前に頭の中にその攻撃のイメージを作り上げ、そのイメージ通りに攻撃を実現する能力が大切です。
■バレーボールと目
眼と手・足の協調性を逆手にとった森田の1人時間差
男子バレーボールの黄金時代を知っていますか。それは1972年、ミュンヘンオリンピックで金メダルを獲得したころです。このとき松平監督率いる日本チームは、実にさまざまな斬新な攻撃方法をあみだし、世界をアッといわせましたが、中でも外国の強豪を驚かせたのは、森田の1人時間差攻撃です。練習中にスパイクのタイミングをまちがえ、飛びそこねたところ、ブロックが先に飛んでしまい、その後ノーマークでスパイクが決められたことをヒントに考案されたそうですが、この奇策は、眼と手・足の協調性を逆手にとった攻撃といえるでしょう。トスが上がりスパイカーが沈みこんでジャンプの体勢に入るという映像情報により、ブロッカーは「飛べ」というシグナルを、足と手に与えるのです。この情報伝達回路があるかぎり、ブロッカーは見せかけの動作とわかっていても、必ならずもジャンプし、落下した瞬間に本当のスパイクを打たれてしまうのです。