■ゴルフダイジェストから取材を受けました 令和元年7月
ゴルフメガネ・度付きサングラスは重要
週刊ゴルフダイジェストより
最近パットが入らない・・・・・
アドレスやストロークを見直しても、ツアーで人気の最新パターに持ち替えても、今日もパットがはいらなかった・・・・・。お手上げ状態のアナタは眼のつけどころが違うのかも!
それ「眼」のせいかもしれませんよ
令和元年7月23日号 №28 より
(前回の取材平成28年11月1日号 №40 創刊2350特大号:パットを外したのは「目の衰え」のせい?)
パッティングの不調に悩むゴルファーは、その原因に「視力」を疑ってみる必要がありそうだ。そもそも、視力はどう衰えるのか?関西の有名店「メガネのアマガン」阪上勝基さんに聞いてみた。
「個人差はありますが、視力は5〜6歳からだいたい20歳くらいまでの間に発達・向上します。ところが、それ以降は発達が止まり、ゆるやかに下降、また横ばいの人がほとんどです。その後、多くの人が40歳代以降で急激に視力を落とし、50歳を過ぎるとより落ち方がスピードアップする。いわゆる「老眼」は、この過程のなかにあるものと言えます」(阪上さん)
老眼は加齢とともに避けられない現象だが、ゴルフでは老眼が問題ではないという。「じつは老眼は、ゴルフではあまり大きな影響はありません。アドレスでボールを見る場合、ボールとの距離は、1メートル以上ありますから、老眼は関係ありません。しかし加齢により、カメラでいえばフォーカスや絞りを調整する機能が衰えるので、距離感やライン読みに影響します」
視機能の衰えは加齢により避けられない現象とはいえ、ゴルフへの影響は最小限にとどめたい。一体、どんな手を打てばよいのだろうか?
「ゴルフでよく使う眼の機能は、おもに2つあります。遠近感や立体感を動きながら識別する深視力と、目標をとらえ、その周辺にあるものを認知して距離感や目標までの目測を正確に把握しよとする周辺視力です。複数ある視機能のうち、この2つに狂いが生じると、パッティングの距離感が合わなくなります。また、乱視が進んだり近眼になったりと、視力低下に悩む中年の方は多いのですが、深視力は左右両方の眼で情報を識別しようとする機能でもあるため、どちらかの眼に狂いが生じると、明るさの調整が弱くなり、立体感を認知する機能が弱まるという影響が出てきます。パットのラインや傾斜が読みにくくなる「見えにくさ」は、深視力の低下が原因と考えらqれます」視力低下は誰もが避けられない現象とはいえ、少しでもゴルフへの影響を抑えたい。そこで、阪上さんが推奨するのはサングラスだ。
「ゴルフ場ではサングラスをすることをおすすめします。眼を保護するとともに、偏光レンズのサングラスは、過度な明るさによって見え方に狂いが生じるのを防げるからです。また、偏光レンズを使用することで、ものの輪郭がはっきり見えるようになりますから、ラインが読みやすくなります。ちまり、眼の衰えをサングラスがカバーしてくれるのです。」
高齢者にはサングラスを嫌う人も少なくないようだが、そんなゴルファー向きのメガネもある。「サングラスはどうも苦手という方には、色つきの染色メガネ・染色レンズもあります。赤や茶色系統の色を入れたレンズにもサングラスと同じように、外からの光や眼のストレスにつながるものを緩和できる紫外線カット効果があります」
ラウンド中に感じる”衰え”サイン
日なたに出て「クラッ」ときたら・・・・・
「光の量の変化に眼が反応しきれていない証拠です」(阪上さん)
「林の中からフェアウェイに出たときにまぶしく感じたり、クラッと立ち眩みしたりするのは、眼が日陰とひなたの光量差についていけずに起こるものと考えられます」(阪上さん)
深視力:
遠近感や立体感を判断する能力。人は左右両目を使ってものを見るのが、どちらかの視力が落ちたりすると、深視力が低下しやすい。
周辺視力:
中心を見ると同時に周りの状況を把握・識別する能力。距離の目測や方向性の判断力、スウィングのバランス維持にも影響する。