度付きスポーツグラス&メガネと目の保護グラス

例えば、サバイバルゲーム時の保護メガネや、サッカー・バスケットボール・ラクロス・アメリカンフットボール時等の度付きゴーグル、学校・クラブチームのスポーツによる眼損傷の予防としての保護用度入りグラスをご提案。

スポーツ用グラスと視力と視機能について

子供から大人までの野球、ゴルフ、スキー、オートバイ、サーフィン等のスポーツ競技は、運動能力だけでなく、目の能力も大変重要と言われています。この様な競技に合ったスポーツグラス選びも大切です。

スポーツグラス度入りの選び方

スポーツの競技(種目)をされる方が全員「目が良い」とは限りません。スポーツ競技時のメガネのフレームやレンズ、サングラスの度付き選びは、競技におけるパフォーマンスの成果が違ってくることご存知ですか。

スポーツゴーグル、サングラス、メガネ等取扱品

スポーツ競技に合ったサングラス、ゴーグル、保護グラスや、普段眼鏡を掛けておられる方に合ったメガネ、度付きサングラス、度入りゴーグル等、様々な競技用途に合った、フレームやレンズ、カラー特性選びをご提案。

スポーツグラス相談室 

プレー中の快適な保護メガネ、サングラス、ゴーグルや、普段眼鏡を掛けておられる方々のメガネ、度入りサングラス、度付きゴーグル等の製作に当たっての様々な問題のご相談にお答えします。

Home » 野球

野球と視機能の関係

2017年10月16日 – 12:49 PM

野球におけるバッティング向上に役立てて欲しい

すばらしいプレーは

     スポーツビジョンにささえられている

バッティングと動体視力競技力=技術力+筋力+心の力+目の機能

この公式が成り立つことが、アメリカと日本のスポーツビジョンの研究者により、次々に照明されています。

各種スポーツのトップ・アスリートはもちろんのこと、高校生や中学生までもが、筋力トレーニングが盛んです。この現象は、プレーの能力=競技力は、技術力だけでなく、筋力によっても左右されるという考え方が、着実に広まってきた証拠です。そして、筋力の次に注目されたのが、メンタル・トレーニングです。競技力を支えているのは、技術力と筋力だけでなく、心理、精神力も大きく影響しているという考え方です。筋力トレーニングにしろメンタル・トレーニングにしろ、いずれも欧米ではかなり以前から研究されていたことで、日本はその後追いをしている状態です。国際試合でなかなか思うような成績を残せない日本スポーツ界は、成績不振の1つとして、トレーニング方法のちがいがあることに気が付いたのです。

ところがごく最近、向学心旺盛な日本のスポーツ界にとって、もう1つ学ばなければならないトレーニングがふえました。それは、スポーツビジョントレーニングです。

スポーツビジョントレーニングは、筋力トレーニング、メンタルトレーニングにつぐ、第3のトレーニング方法として注目されています。

例えば、野球におけるバッティングです。

■バッティングと動体視力の関係

動体視力(KVA)は直進してくる対象を明視する能力なので、ボールを打ったり、キャッチしたりする野球、テニス、卓球、バドミントンなどでは、動体視力のよしあしはパフォーマンスと関係が深いと考えられる。動体視力がよければ、いいパフォーマンスが得られるわけではないが、少なくとも動体視力がわるい場合には影響があるだろう。なかでも、ピッチャーの投げたボールのコース、球種などをすばやく見きわめなければならない野球では、動体視力のよしあしは関係が深いと思われる。

野球競技の向上に繫がる動体視力との関係

上記図は、東京代表として都市対抗野球にしばしば出場するT野球チームの選手が50回連続して動体視力を測定した結果である。監督・コーチの判断でAクラス(競技力にすぐれスターティングメンバーとそて信頼されている)、Bクラス(交代要員の選手)、Cクラス(公式戦にまず出場する機会のない選手)にわけている。これによると、クラスによって静止視力にも違いがあるが、この差はほんのわずかで、静止したものを見る能力はほとんど差がないとみてよい。ところが、動体視力はあきらかにA>B>Cの順にすぐれている。しかも、A>B>Cの順に測定値のバラツキが少ない。

つまり、動くものを見る能力は静止視力からは予測がつかないこと、また、競技力と関係がありそうである。この場合ではとくにCクラスの低下が極端である。Cクラスの選手のボールの見え方は、文字どおり「ボールがよく見えていない」状態で、Aクラスの選手とは明らかに違っていると思われる。バッティングや守備力がすべて動体視力のよしあしで決まるわけではないが、ボールがよく見えるかどうかはかなりな影響を与えているであろう。

さて、動体視力はつねに一定値をとるのではなく、身体コレクディションなどに影響されて変動する。このため、打撃不振におちいったプロ野球選手のなかには、動体視力が低下していないかをチェックする人もいるという。ところが、プロ野球のすぐれた選手のなかには「ボールが止まっているように見えた」とか「ボールの縫い目が見えた」という経験を語る人がいる。川上哲治さん、王貞治さんも現役のころ、そのような経験があったという。一流の卓球選手のなかには、高速でスピンするボールの商標マークが一瞬見えることがあるというのも同じような経験である。

実際に見えたのか、あるいは見ようと思っていることが見えたように思う錯覚ということも考えられるが、どちらにせよ高度に集中しているときらしく、調子のよいときに限られるようである。「今日はボールが速い」とか「ボールが走っている」とバッターがいうときには、実際にピッチャーの球が速いこともあるが、バッターの調子が悪くてボールがよく見えていないときや、心理的に負けているときが多いようだ。ピッチャーの投げた時速140Kmにもなるボールが止まっているように感じたり、縫い目が見えたりするのは、たんに動体視力がよいだけではなく、ボールの動きを滑らかに追随する眼球運動、強い足腰に支えられた頭部の安定、あるいは球種やコースの読みの的中、集中力などのすべてが良好な状態にあるときではないかと考えられる。

動体視力とバッティングの成績を調べた研究がある。大学の野球選手対象に動体視力のよしあしとバッティングの成績を比較したものである。これは練習どきのバッティングの当たり具合を、よい当たり(クリーンな当たり)と、わるい当たり(いわゆるボテボテ)にわけたもので、動体視力のよい群はクリーンな当たりが総打数の63%であったのに対し、わるい群は54%で有意な差があったという。ところが、試合のときの打率で比較すると、動体視力のよい群、わるい群の間には打率に差がなかったというのである。

試合では、たとえば走者を塁上においたときのパッティングとか、配球の予測などさまざまなことが絡むので、打率と動体視力は関係がないことはむしろ当然といえるだろう。しかし、フリーバッティングのように、的確に当てることを主体としたバッティングでは、動体視力のよいほうがうまく打てるようである。ボールを明視する能力が高いことは、うまくバッティングできる基本的な能力の1つであるようだ。<スポーツと眼:石垣尚男著より>

私見として・・・

このような研究結果があることは、野球におけるバッティング向上の1つの基本として、動体視力のトレーニングも必要に思える。試合における結果においては動体視力が上記表のクラスにあることが条件で、日々の技術力+筋力+心の力の鍛錬を加えることであるように思える。