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スキューバダイビングにおける眼の危険

2013年10月26日 – 12:55 PM

■ダイビングマスクの曇り止めの取り扱いと眼への影響

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市販のマスクのくもり止め薬剤の誤用が角膜上皮の遅延型中毒反応を引き起こすことがある点に留意する必要がある。この点状角膜上皮症は、潜水の前にマスクを適切に磨いたり乾燥させずにくもり止め薬剤を多量に使用した後に起こる。激しい眼球灼熱と羞明が、通常潜水終了後、数時間の曝露の後に典型的に起こる。パッチングなどの治療で症状は24時間以内に消退する。永久的な後遺症は報告されていない。

スキューバダイビングは、一般の人がますます近づきやすくなったレクリエーションである。そのため、とくに未熟なダイバーにとってはかなりの危険を伴うものである。眼損傷は、さまざまな状況で起こりうる。浸水において考慮すべき最も重要な眼の問題は、適切な水中の視覚と減圧に関連した問題である。

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■視力矯正

視力が正視の方でも浸水中は42Dの遠視になる。これは通常の空気ー角膜境界面が水ー角膜境界面に置き換えられることによって、光線が網膜後方に焦点が結ぶからである。網膜後方に焦点が結ばれると「遠方」「近方」とも物体がボヤケてしまいます。浸水中のフェイスマスクの使用が根本的に見え方のリスクを減少させる。

つまり、フェイスマスクやゴーグルをつけることによって空気ー角膜境界面が回復し、視力が改善する。が、しかし、マスクの水ーガラスー空気境界面での光の屈折は、約25%の拡大効果を起こし、距離を認識するじゃまとなる。

屈折異常をもつダイバーにとって、屈折矯正ダイビングマスクをつけることは可能である。一方、ソフトコンタクトレンズを装用して非矯正マスクをつけることも可能である。ソフトコンタクトレンズは浸水中の使用によく耐えうるようである。ただし、フェイスマスク中にコンタクトレンズを落としてしまうことがあり、そのため浸水中に危険にさらされる可能性があることをダイバーは知っていなければならないと思われる。また、ハードコンタクトレンズにおいては減圧中の問題があるために深い浸水をするときには禁忌である。

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■減圧効果

深く潜水した後に浮上するとき、体液中の窒素分圧が周囲の圧力を超え、多くの組織のなかで泡が形成される。血管、間接、脊髄白質における泡の形成と結果として生じる虚血は”減圧痛”や減圧として知られる臨床上の症候群を引き起こす。高圧の状態が過粘稠症候群(かねんちゆうどしようこうぐん)を起こし、減圧効果独自の血管閉塞を起こすという証拠もある。いずれにしても重篤な中枢神経系障害や死にいたる広範な梗塞が起こりうる。

ダイバーにおける、泡形成と過粘稠が原因の眼球虚血による一過性の視覚の喪失と眼底出血に関する報告がときどきみられる。84人のプロダイバーと年齢をマッチさせた対照群の網膜の蛍光血管造影の研究において、ダイバーは対照的に比べて黄斑の毛細血管密度が統計学的に有意に減少していた。ダイバーには、ダイバーではない人にはみられない後極(眼球の前極と後極)の色素上皮の変化と細小動脈瘤もあった、1例を覗いて、減圧病の病歴をもつすべてのダイバーに色素上皮性の病変を認めたが、そのような病歴のないダイバーは、さらに異常発生率が高かった。これらの所見は網膜と脈絡膜虚血の典型的な結果である。このように、とくに長い減圧周期で頻繁に深い浸水をするスキューバダイバーは、網脈絡膜環境の多数の微小血管閉塞を経験しているかもしれない。視覚をおびやかす合併症のリスクの観点からみた実際的な重大さは知られていない。

減圧中の泡形成はハードコンタクトレンズ装用者にとっても問題である。減圧中に角膜前の涙液膜から窒素が出てきて、窒素に比較的不透明性であるハードレンズの下に蓄積する。これが正常の涙交換を妨げ、局所性の上皮浮腫を引き起こす。ダイバーは疼痛、視力低下、光の周囲の輪を経験し、症状は潜水終了後2時間接続する。ハードコンタクトレンズの中央に小さい開窓をつくると泡形成を妨げて問題を軽減する。ソフトコンタクトレンズはガス交換がよりよく、深くに潜水している間も一般的によく耐える。

過粘稠症候群とは:

骨髄,リンパ節,肝臓,脾臓などにリンパ球系異常細胞が増殖し,これらの細胞から単クローン性IgMが産生,分泌される。発病は緩慢で,全身倦怠,めまい,動悸,息切れなどの貧血症状,リンパ節腫張,肝腫,脾腫,出血傾向,レイノー現象などのほか,増加したIgMによる過粘稠度症候群(視力障害,精神症状,意識障害,出血症状,腎不全など)がみられる。また細菌に対する抵抗力が減弱し肺炎その他の感染症にかかりやすい。

■眼球締付障害

眼球締付障害は、約3m以上の深さで保護眼鏡やマスクのなかで空気が圧縮されるために起こる現象である。フェイスマスクを使用することで、鼻を通してマスクに流れる空気による圧縮効果を中和することは可能である。これは、ゴーグルでは、韓国と日本のダイバーのゴーグルのように特別に改修をほどこさないがぎり不可能である。眼球締付障害は、非常に過度で不快な結膜下出血を起こす。しかし、重大な眼球異常の原因になることはまれである。

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■眼球手術後の潜水

眼球手術後に潜水することを望む人にとって考慮すべきいくつかの特別な問題がある。水中の病原体にさらされることによって、白内障摘出、全層角膜移植、硝子体切除術のような眼内手術後の時期ではひどい感染のリスクを増やす。この増加したリスクはおそらく切開創の治癒とともに正常化するであろう。しかし、緑内障濾過(ろか)手術では、永久的な眼球瘻孔(ろうこう)が形成され、このように水泳や潜水に伴って増加した眼内感染のリスクは長期にわたる。また、とくに眼内に空気やガス泡があるときは、眼球手術後の圧の影響は重要である。泡が縮んで、広がることで、これは理論的に激しい眼内気圧障害となる。このように、眼内に空気やガスのある患者では泡が完全に吸収されるまで潜水は禁忌である。ゴーグルやマスクのなかの圧力が等しくならずに起こる眼球締付障害の影響により結膜下出血を起こし、したがって、緑内障濾過手術の効果をおびやかす。手術既往のない緑内障患者にとって潜水が悪影響を及ぼすという証拠はない。水中で、眼球内の絶対圧は深さとともに増加するが、フェイスマスク内に鼻からの呼気で眼球締付傷害防がれるかぎり圧力差に変化はない。同様、眼球締付傷害が回避されるかぎり、気圧障害による放射状角膜切開創傷破裂の理論的リスクは低く、角膜を横切る圧力差はほとんど変化しない。

■注意

このページに記載させていただいていることは、あくまでも参考であって、ご自身だけの判断ではなく必ず眼科専門医に来院されご相談下さい。

■その他 クラゲによる眼球刺創

kurage・海イラクサは有害の糸を放出することができる触手をもつ。

クラゲによる眼球刺創について報告された症例のほとんどは、Chesapeake(チェサピーク)湾の釣り人とスイマーに起こった原因となる生体、Chrysaora quinquecirrha や海イラクサ(トゲのある草)は、接触により有毒の糸を放出する刺胞で被われた触手をもっている。刺胞(動物が持つ毒針)が眼と接触すると、有害な糸は角膜上皮に入り込むことができる。ある研究では、Chesapeake湾の漁師110人のうち90人が、船にカニ漁の仕掛けを強く引き上げているときに眼球をイラクサに刺された経験があった。その徴候は、急激な灼熱痛、羞明、流涙である。検査では、結膜および輪部の充血、結膜浮揚、点状の角膜上皮炎、角膜実質浮腫と軽い前房フレアがみられる。ときおり、前部実質浮腫の症例においてクラゲ刺胞が角膜に固着しているのがみられることがある。さわったりすると毒液がさらに分泌されるために、刺胞が自然に抜け落ちるようにするのが、一般的には最善の方法である。症状と所見は通常48時間以内に軽快する。漁師は眼球クラゲ刺傷用に局所プロパラカイン(点眼用局所麻酔薬)を携帯していることがよくある。麻酔薬が他の重大な異常を隠すかもしれないので、これは明らかに危険な習慣であろう。まれに、高眼圧を伴った重度の虹彩炎が起こることがあり、これは局所ステロイド薬、毛様筋麻酔薬と一時的な眼圧降下薬に適応する。これらの症状では散瞳と調節麻痺は常識である。また、虹彩徹照異常、周辺虹彩前癒着と片眼の慢性緑内障が観察される。この重篤な反応の機序は、クラゲ毒液に対する過敏症か、その直接作用かもしれない。面白いことには、その5例中重篤な炎症をもつ3例は、クラゲ刺傷には全身反応を示さなかったが、シーフードやヨード造影剤に対するアレルギー反応の病歴をもっていた。

保護眼鏡を装用すると眼球表面に刺胞するのを阻むので、Chesapeake湾の漁師のクラゲによる眼球刺創の頻度は好きな区なるだろう。スイマーは、かなりのクラゲがいるとわかっている海は常に注意しなければいけない。

Jelly_MontereyChesapeake(チェサピーク)湾とは:

米国東部大西洋岸のMaryland(メリーランド)州とVirginia(バージニア)州に囲まれた湾。

Chrysaora quinquecirrha(シーネットル)とは:

クラゲの一種。

スキューバダイビングにおいて考慮すべき眼の問題について述べたが、ほとんどの損傷は防げるということである。