度付きスポーツグラス&メガネと目の保護グラス

例えば、サバイバルゲーム時の保護メガネや、サッカー・バスケットボール・ラクロス・アメリカンフットボール時等の度付きゴーグル、学校・クラブチームのスポーツによる眼損傷の予防としての保護用度入りグラスをご提案。

スポーツ用グラスと視力と視機能について

子供から大人までの野球、ゴルフ、スキー、オートバイ、サーフィン等のスポーツ競技は、運動能力だけでなく、目の能力も大変重要と言われています。この様な競技に合ったスポーツグラス選びも大切です。

スポーツグラス度入りの選び方

スポーツの競技(種目)をされる方が全員「目が良い」とは限りません。スポーツ競技時のメガネのフレームやレンズ、サングラスの度付き選びは、競技におけるパフォーマンスの成果が違ってくることご存知ですか。

スポーツゴーグル、サングラス、メガネ等取扱品

スポーツ競技に合ったサングラス、ゴーグル、保護グラスや、普段眼鏡を掛けておられる方に合ったメガネ、度付きサングラス、度入りゴーグル等、様々な競技用途に合った、フレームやレンズ、カラー特性選びをご提案。

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スポーツと視力 テニス/スケートボード/自転車/バスケットボール/陸上競技/その他

2013年10月25日 – 5:23 PM

スポーツには個人競技、団体競技、記録競技で競い合う競技がいろいろあり、競技力の優劣を競うものであります。各スポーツ競技者には、スペシャリストの方々が多数いらっしゃいます。それぞれのスペシャリストは、並み外れた身体能力を最低レベル持ち合わせておられるところへ、他の人に比べることができない練習をされたり、人によっては精神的なメリハリを上手に取り入れたりして、勝つために競技力を向上させておられます。その競技力の差は総合的に身体トレーニングやメンタルトレーニング(団体競技であればチームの輪も必要)であると思われますが、同じようにトレーニングをされても個人差がみられます。これはどうしてでしょうか。全てのスポーツ競技ではないにしても、競技力の中に「スポーツ・ビジョン」が必要な競技が多数あると思います。そのスポーツビジョンとは、①.静止視力 ②.動体視力 ③.眼球運動 ④.焦点調節/輻輳・開散 ⑤.深視力 ⑥.瞬間視 ⑦.眼と手・足の協調性 ⑧.周辺視力 ⑨.視覚化能力 ⑩.視覚集中力 ⑪.コントラスト感度 ⑫.光感度等があり、それぞれの眼の機能が優れている方が身体をいち早く動かせるのではないでしょうか?つまり、競技力は身体トレーニングやメンタルトレーニング、スポーツビジョントレーニングではないでしょうか・・・・・・

普段、眼鏡を掛けている方にとってスポーツをされるときのスポーツグラス度付きを提案

たとえば、有名な野球選手が「ボールが止まって見える」と表現されたり、あるサッカー選手は電車の中から外の看板を読む練習をしたと言いました。まるで背中にも眼があるように相手をかわして走ったりできたのかも知れません。モハメド・アリの有名な言葉があります。「蝶のように舞い、蜂のように刺す」。さらに「イレギュラー・バウンドに眼がついていかなくなった」と野球を引退する選手もいます。

■眼の視機能項目

①.静止視力 ②.動体視力 ③.眼球運動 ④.焦点調節/輻輳・開散 ⑤.深視力 ⑥.瞬間視 ⑦.眼と手・足の協調性 ⑧.周辺視力 ⑨.視覚化能力 ⑩.視覚集中力 ⑪.コントラスト感度 ⑫.光感度等が視機能としてスポーツどきに重要である。また他のスポーツ競技にとっても各視機能の重要性はとても大事です。

視機能が未熟なことは、スポーツにおいてはボールや周囲に対する認識を遅れさせ、プレーに正確性を欠いたり、反応が鈍くなったりすることが考えられ、スポーツの競技結果は必ずしも運動能力だけが原因とはいえず、機能の未熟さもその一因であると思われる。スポーツビジョン研究会より公表されている。

■スポーツ競技もいろいろですが、その競技と眼の「上記視機能項目」が総合的に高い競技の順位を挙げてみました。

1).卓球 2).テニス 3).バレーボール 4).スキー 5).バトミントン 6).各種ラケットボール 7).アメリカンフットボール 8).ラグビー 9).スケート 10).カーレース 11).バイク 12).サッカー 13).バスケットボール 14).アイスホッケー 15).サーフィン 16).ボディボート 17).スケートボード 18).体操 19).自転車 20).格闘技 22).ゴルフ 22).野球 23).ソフトボール 24).陸上競技 25).水泳 など。上記のスポーツはとても眼の機能にとって、運動能力にも差が認められる競技と思われます。

例えば・・・・・

20).テニス:

普段、メガネを掛けている方にとってスポーツをされるときのスポーツグラス度付きを提案 テニスは野球にもまして、あらゆるスポーツビジョンをフル稼働しなければなりません。トッププレーヤーでは時速200Kmにも達するサービスを正確にとらえリターンするために、すぐれた「動体視力「を必要とします。また、広いコートのあちこちに移動するボールを常に視野の中心でとらえるためには、「眼球運動」の高い能力が求められます。「焦点調節/輻輳・開散」「深視力」は、ショットの距離の目測を正確にし、「瞬間視」は、相手の位置に合わせたショットを選ぶために、威力を発揮するでしょう。ボレーでは、瞬間的にラケットで反応しなければならないため、「眼と手の協調性」が必要です。テニスの必要レベルを5段階で表示すると ①.静止視力=4 ②.動体視力=5 ③.眼球運動=5 ④.焦点調節/輻輳・開散=5 ⑤.深視力=5 ⑥.瞬間視=5 ⑦.眼と手・足の協調性=5 ⑧.周辺視力=5 ⑨.視覚化能力=5 ⑩.視覚集中力=5 であります。

■テニスにおいて目の役割が大切なシーンをご紹介いたします。

□ミス・ショットを防ぐ動体視力

ミスショットの原因の1つは、ボールとの間合いのとり方にあります。たとえわずかでも、近すぎ遠すぎ前すぎ後ろすぎなどのミスがあれば、正しいストロークができません。間合いの取り方のミスは、1つには、相手のショットのスピード、方向、回転などを、正しい見きわめられないためです。その結果ボールの落下地点を誤って予測し、間合いをミスします。動体視力を高めれば、ショットのミスを減らすことができるはずです。

□タフな眼球運動がラリーを制す

マイケル・チャンは小さな体でありながら、忍耐強くボールを拾い続けることにより、世界のトップクラスにランキングされています。彼のフットワークのスバラシサハ、ジュニア時代から有名で、その強靭さが彼を世界レベルに押し上げたといえます。しかし、ラリーを制するには、筋力や精神力だめでなく、眼球運動のタフネスも必要です。高速で移動するボールを、常に視野の中心でとらえ続けることにより、ショットの正確さが生まれます。

□逆をつく攻撃を可能にする瞬間視

シュマッシュ、ロブ、パッシング・ショット、ドロップ・ショットなど、ポイントを得るためのショットを決めるためには、各ストロークの正確さはもちろんのこと、どの方向に打つかを、瞬間的にしなければなりません。その判断は、当然相手のポジションをもとにして行います。ボールに対してだけ集中するのではなく、瞬間視により、相手の位置や重心移動の方向を、常に正確につかむことが大切です。

□ネットプレーは眼と手・足の協調性がカギとなる

相手のショットは、どちらの方向に飛んでくるか予測がつきません。そのボールに反応するためには、眼と足の協調性の能力を高める必要があるでしょう。そしてネット際につめてのネット・プレーでは、ボレーをねらうために、高速で飛ぶ相手ボールに対してラケットを差出、反応しなければなりません。つまり、眼と手の協調性が、ネットプレーを成功させるための大きなカギとなるのです。

□視覚化能力がサービス力を高める

サービスは、スピードとコントロールが決めてとなります。いわば野球のピッチングと同じで、視覚化の能力が大いに求められます。ボールを投げ上げ、手首を内転させ、体の右斜め前の頭上でインパクトし、ラケットを放リ投げるようにフォロースルー、理想的なボールの軌跡を眼で追う。これらの一連のサービス動作を、できるだけ具体的に、そして理想的にイメージングすることにより、スピードとコントロールが養われます。

■テニスと眼

サービスと視覚集中力

サンプラス、エベベリ、ベッカーなどの強豪がくり出す強烈なサービスを見ると、その速さは回転の鋭さにア然としますが、それ以上に驚くべきは、時速200Km前後のファースト・サービスを、ゲーム中も50%以上決めてしまうコントロールのすばらしさです。そんなピンポイント・サービスを実現するには、視覚集中力の助けを借りなければならないでしょう。サービスをするとき、ただ漠然とサービスコートに入ればよい、と考えてしまうではいけません。ネットのどの位置を通過し、どのポイントにボールをつき刺すかを決めます。練習の際には、ネットバンドにタオルを結び付けて通過目標にしたり、コーナーにボールを置き、それに当てるようにすると、視覚集中力を高めることができます。

17).スケートボード 

 スケートボードは、バランス感覚が重要視されるスポーツですが、バランス感覚は、さまざまなスポーツビジョンに支えられています。ただ単にまっすぐボールを走らせ、その上に乗っているだけのことでも、「周辺視力」が身体バランスを整えています。また、「眼と手・足の協調性」が微妙な重心移動を行い、方向性を確保しているのです。まして、競技で行われる各種パフォーマンスやトリックメイクのためには、「深視力「「瞬間視」「視覚化」なども含めた、ありとあらゆるスポーツビジョンを総動員してボードに乗り、そしてボードをコントロールしなければなりません。スケートボードの必要レベルを5段階で表示すると ①.静止視力=3 ②.動体視力=3 ③.眼球運動=3 ④.焦点調節/輻輳・開散=3 ⑤.深視力=5 ⑥.瞬間視=5 ⑦.眼と手・足の協調性=5 ⑧.周辺視力=5 ⑨.視覚化能力=5 ⑩.視覚集中力=5 であります。

■スケートボードにおいて目の役割が大切なシーンをご紹介いたします。

□オーバーフェンスに必要な深視力と眼と足の協調性

ボードと一体になりフェンスを飛び越えるこの技は、ジャンプのタイミングをつかむために、正確な距離の見きわめが大切です。深視力の能力が低いと、タイミングを逃してしまいます。また、深視力によっていくら正確なタイミングをつかんでも、ノーズを上げてすばやくジャンプ動作に入れなければ、オーバーフェンスはできません。つまり、眼と足の協調性が必要になるわけです。

□複雑なトリックメイクを実現する視覚化

たとえば、バックサイドオーリーボードフィリップエアーなどといった複雑な離れ技があります。バックサイドオーリーで一度空中に飛び上がり、空中でフラット系のボードフリップ技をまじえるわけですが、このような複雑なパフォーマンスを成功させるには、技に入る前に、しっかりと頭の中で技のイメージを思い描いておくことが大切です。つまり視覚化を十分に行うことにより、瞬時に多くの技を間違いなくこなすことができるのです。

19).自転車

 自転車競技は、短、中、長距離のタイムレースのほかに、スクラッチレースがあり、それぞれのレースで必要なスポーツビジョンやそのレベルは多少ことなると思われます。短距離や中距離は、あるいはt長距離でもゴール付近では高速で走るために、「動体視力」「眼球視力」の必要レベルは高くなります。また接戦の際は、コースや道路状況、そして他車との距離感、位置関係を正確につかみレース展開に生かすときには、「深視力」や「瞬間視」が必要です。そして「瞬間視」によって得た映像情報により、ハンドル操作をしたりスピードアップをはかるときには、「眼と手・足の協調性」が威力を発揮するでしょう。自転車の必要レベルを5段階で表示すると ①.静止視力=3 ②.動体視力=3 ③.眼球運動=3 ④.焦点調節/輻輳・開散=3 ⑤.深視力=5 ⑥.瞬間視=5 ⑦.眼と手・足の協調性=5 ⑧.周辺視力=4 ⑨.視覚化能力=4 ⑩.視覚集中力=4 であります。

■自転車において目の役割が大切なシーンをご紹介いたします。

□走行中の事故を未然に防ぐための静止視力と動体視力

自転車の走行スピードは、距離や状況によっても違いますが、ふつうは時速40~60Km前後です。車に比べれば低速ですが、人間が自力で出せるスピードよりはるかに速く、このスピードの中で、道路上の障害物をいちはやく見きわめるには、水準以上の動体視力が必要です。そして、その動体視力を確保するためには、やはり水準以上の静止視力を持っていなければなりません。動体視力の不足は、事故につながるおそれがあります。

□深視力も安全走行には欠かせない

距離感、位置関係、立体感などを知るために必要な深視力も、安全走行の基礎になります。車に関しては、この能力が低いと、事故発生率が高くなるという統計があるので、自転車競技でも、同じようなことがいえると思われます。走行中、路上の障害物との距離を目測したり、他の自転車との距離や位置関係を把握したり、接触をさけながら追走したりするときなども、深視力が欠かせません。

□ゴール前の接戦で威力を発揮する周辺視力

短・中・長にかかわらず、自転車競技では、ゴール前はデットヒートがくり広げられることがしばしばあります。このとき、走行スピードを上げるためには、前方を見て正しい走行フォームで走ることがベストです。しかし、ただスピードアップをはかればよいというわけではなく、他車の動きに十分注意しなければなりません。他車のスパートに対応するには、常に周辺視力で、左右の相手や後続車の動きをとらえておく必要があります。

□アクシデントに対応するための眼と手・足の協調性

走行中は、いつどんな事故が発生するかもしれません。前走者が突然転倒したり、一般道で不意に人やクルマが侵入してきたり・・・。そんなとき選手は、動体視力、深視力、瞬間視などを駆使することによって、正しく状況をとらえるわけですが、その情報により、適切なハンドル操作やブレーキングを行うのは、眼と手・足の協調性です。0.1秒の反応の速さのちがいが、生死を分けることもしばしばあります。

14).アイスホッケー 

 みずからかなりのスピードで移動し、サッカーなどのボールゲームに似た要素が多く、しかも高速で飛び交うパックを目で追わなければならないアイスホッケーは、スポーツビジョンのあらゆる能力を、高いレベルで必要とします。ディフェンスもオフェンスも、高速で移動するパックを目で追い見きわめるには、当然「動体視力」「眼球運動」が欠かせません。また、パックをスティックで正確にレシーブしたり、インパクトしたりするには、「深視力」を働かせます。そして、ディフェンスの位置関係を見て、パスを通したりシュートをしたりするときには、「瞬間視」や「周辺視力」の能力が問題となるでしょう。アイスホッケーの必要レベルを5段階で表示すると ①.静止視力=4 ②.動体視力=5 ③.眼球運動=5 ④.焦点調節/輻輳・開散=5 ⑤.深視力=5 ⑥.瞬間視=5 ⑦.眼と手・足の協調性=5 ⑧.周辺視力=3 ⑨.視覚化能力=3 ⑩.視覚集中力=5 であります。

■アイスホッケーにおいて目の役割が大切なシーンをご紹介いたします。

□パックを眼でとらえ続けるための眼球運動

ゲーム中、高速であちこちに移動するパックを、正確に視野の中心でとらえ続けるためには、首を動かして見るのでは間に合いません。眼球をすばやく動かし、パックを追うようにします。ゲーム中パックから目を離さないことは、オフェンス、ディフェンスにかかわらず、すべてのプレイヤーの基本です。この基本から、あらゆるスーパープレーが生み出されるのです。

□ディフェンスをかわすために欠かせない深視力

同じコートに敵味方が入り乱れるホッケーのような混戦ゲームでは、敵や味方との距離感の正確な把握が、プレーの基本になります。少しでも有利なオフェンス・ポジションを得て、効果的なパス、シュートを行うために、あるいは少しでも効果的なディフェンス・ポジションを得るために、常に敵や味方との距離感や位置関係に注意しなければなりません。深視力は、そのポジショニングに、欠かせない視機能です。

□ダイレクトシユートに必要な動体視力

サイドからのゴール前に出されたパスを、センターに突っ込だ味方が受けて、ダイレクトシュート。こんなシーンをよく見かけますが、このときシューターは、1回パックを止めてからシュートしたのでは、ディフェンスにチェックされ、ゴールキーパーにはシュートコースを読まれやすくなります。動体視力をフルに活用し、すばやいパスを正確にとらえ、ダイレクトでインパクトすることが、非常に効果的なシュートとなるのです。

□ゴールキーピングには多くのSV機能が必要

キーパーはゲーム中一瞬たりともパックから目を離すことができないので、高レベルの眼球運動が必要です。放たれるシュートに対しては、動体視力、眼球運動、深視力によって、そのコースやスピードを見きわめブロックします。また、敵のポジションを一瞬見ただけで攻撃パターンを予測するためには、瞬間視の能力が求められるでしょう。そして、これらのスポーツビジョンを最大限発揮するためには、視覚集中力が重要になります。

13).バスケットボール 

 バスケットボールはスポーツビジョンのあらゆる項目において、高度な能力を必要とするスポーツだといえます。「静止視力」の重要度がやや低いのは、ボールが大きいためです。「動体視力」「焦点調節能力/輻輳・開散」の重要がやや低いのは、ボールが高速で移動しないからです。らだし、「動体視力」に関係する「眼球運動」の重要度がやや高いのは、周囲の状況を知るために、たくさんの目標に視線を配らなければならないからです。「瞬間視」、「眼と手・足の協調性」、「周辺視力」、「視覚化能力」は、オフェンス、ディフェンスのさまざまなプレーに大きく関係しています。バスケットボールの必要レベルを5段階で表示すると ①.静止視力=3 ②.動体視力=3 ③.眼球運動=4 ④.焦点調節/輻輳・開散=3 ⑤.深視力=5 ⑥.瞬間視=5 ⑦.眼と手・足の協調性=5 ⑧.周辺視力=5 ⑨.視覚化能力=5 ⑩.視覚集中力=5 であります。

■バスケットボールにおいて目の役割が大切なシーンをご紹介いたします。

□ガードは周辺視野の能力を高めよう

ガードの仕事で大切なことのひとつにパスがあります。パスを成功させるためには、直前にレシーバーを見ないこと。目標を見てしまうと、ディフェンスにパス・コースを予測され、インターセプトされかねません。ドリブル中、あるいはボール・キープ中、視線は自分のマークやゴール方向に向けておき、周辺視野で味方の動きやディフェンスのポジショニングを知り、パス・チャンスをねらいます。

□シュート率は視覚集中力でアップする

野球選手になったこともあるちょっと気まぐれなバスケットボールの神様マイケル・ジョーダンは、芸術的なダンク、スラム・ダンクでよく知られていますが、彼はまたジャンプ・シュートの名手でもありました。神様がかつて人間の子であったころ、母親にシュートのヒケツをこう教えられたそうです。「リングをよーく見て、精神を集中しなさい。「視覚集中力」にかかわる重要なサゼッションでした。

□フリースローは視覚化で成功率アップ

最高のプレーを頭の中で思い描くのが「視覚化能力」で、トッププレーヤーは、この能力にすぐれているようです。彼らはフリースローを行う時も、ボールをセットする位置、ひざを曲げて沈みこむ姿勢、ボールをリリースするタイミング、ループの高さ、ノータッチでリングを通過するようすなどを、こと細かに頭でイメージできます。理想的なイメージが頭になければ、正確なコントロールのフリースローは実現しません。

□攻撃力・守備力を倍増させる瞬間視

とくにガードは、味方のフロアー・バランスやポジションを一瞬見ただけで、どこにパスを送れば効果的かを、瞬時に判断しなければなりません。そのとき必要なのが瞬間視です。フォーワードやセンターも、守備陣の弱点をつくために、瞬間視が欠かせません。一方ディフェンスも、攻撃陣のフロアー・バランスや守備隊系の乱れなどを一瞬のうちに把握し、ポジショニングの変更やヘルプなどを行うために、瞬間視が必要です。

□インターセプトを可能にする眼と手・足の協調性

オフェンスが無防備にボールを体の前で待っているとき、体の前でドリブルしているとき、ディフェンスはすばやくボール・チェックを行います。また、オフェンスのしぐさや視線の向きなどから、パス・コースやシュート・タイミングがわかれば、インターセプトやシュート・カットをねらいます。これらの動作を成功させるカギとなるのは、眼で見て瞬間的に一歩足を出す。手を出すという、眼と手・足の協調性の能力です。

■バスケットボールと目

オフェンスで大切なのは「ルック・アップ」

マジック・ジョンソンの視野の広さは360度、眼が頭の後ろについているのでは、と思わせるほどです。彼ほどではなくても、広い視野を持つために、よい方法があります。ボールを持ったら、すぐボールを両手で頭の上に上げる習慣をつけます。オーバーハンド・パスをする前の状態です。すると、自然に顔が上がり、広い場所を見わたせるようになります。また、ボール・キープを高めることによっても、視野の広さが得られます。ドリブル中、ボールばかりを見ていると、視野は極端に狭くなります。ピボッティングの最中も、逃げ回ることにだけ集中していると、フリーになった味方を見逃します。そして、もうひとつ大切なのが攻め気。ボールを持ったら、自分がシュートを決めてやる。という気持ちを常に持つことです。すると、自然に視線がゴールに向き、顔が上がるので、広い地域を見わたせるようになります。

24).陸上競技

 陸上競技は全般的に見ると、あまり高いレベルのスポーツビジョンの能力wp必要とません。とくにトラック競技は、「周辺視力」「視覚化」「視覚集中力」以外の項目は、低いレベルです。跳躍競技は、全速力で走りながら踏み切り位置を決めたり、バーの位置を見きわめたりするので、「動体視力」「眼球運動」などのほか、高いレベルの「深視力」が必要とされます。また、踏み切りどきには、眼で踏み切り板などを認めてからジャンプ動作に入るので「眼と手・足の協調性」が欠かせません。投擲教義も、踏み切り位置を眼で確認しながら投擲動作をするため、「眼と手・足の協調性」が必要です。陸上競技の必要レベルを5段階で表示すると ①.静止視力=1 ②.動体視力=3 ③.眼球運動=3 ④.焦点調節/輻輳・開散=3 ⑤.深視力=5 ⑥.瞬間視=4 ⑦.眼と手・足の協調性=5 ⑧.周辺視力=4 ⑨.視覚化能力=5 ⑩.視覚集中力=5 であります。

■陸上競技において目の役割が大切なシーンをご紹介いたします。

□踏み切りのタイミングをよくする深視力

ロングジャンプやハイジャンプなどの跳躍競技では、踏み切りのタイミングが記憶を大きく左右します。練習で助走歩数や踏み切り前の歩幅をはかっておいても、実際の本番では微妙に歩幅がちがってしまし、ジャンプのタイミングがうまくいかなくなることがしばしばあります。助走中、踏み切り板までの距離を正確に見きわめ、歩幅を微調整してジャストタイミングのジャンプをするためには、深視力の高い能力を必要とするでしょう。

□ジャンプや投擲動作を微調整する眼と手・足の協調性

ジャンプや投擲動作は、いつも同じように行えるわけではありません。ジャンプやリリースのタイミング、あるいはフォームを微調整して対応しなければならない事態がしばしば起きます。なぜなら、踏み切り位置やスローの方向が、理想とはちがってしまうことが多いからです。このとき、踏み切り位置やスローの方向がちがうことを事前に確認し、すぐさまそれに対応した動作を行うためには、眼と手・足の協調性が必要とされます。

□追走者をマークするための周辺視力

ゴール前楽勝と思いきや、大外から強襲した馬に抜かれてしまうということが、競馬ではよくあります。tラック競技でも、同じようなことがあるので、左右から抜き出てくる追走者には、十分注意しなければなりません。とはいえ、終始左右をキョロキョロ見回していれば、フォームが崩れタイムロスしてしまうので、視線は前に向け、周辺視を働かせることにより、追走者をマークします。

□理想的なフォームに近づくための視覚化

トラック、跳躍、投擲など、いずれの競技にしても、記録を伸ばすためには、理想的なフォームに近づくことが大切です。そして理想的なフォームは、毎日の練習の積み重ねにより生み出されるわけですが、その練習に視覚化を取り入れると、さらに効果的です。理想のフォームをできるだけ具体的に頭の中で思い描きながら練習します。また本番でもレースや試技の前に、理想のレース展開やフォームを視覚化して臨むと効果的です。

□視覚集中力が潜在能力を引き出す

どんなスポーツでも、トップレベルの選手は、プレーや試技に際して、視線の動揺が非常に少なくなります。逆に低レベルの選手は、視線の動揺が激しくなり、不必要な映像情報まで取り入れ、集中力を乱します。精神的な集中力が視線の動揺をおさえるのか、あるいはその逆か、はたまた相乗効果なのか、その点はまだよくわかっていませんが、ともかく潜在能力を十分引き出すことと視覚化集中力は、密接に関係しているようです。

■陸上競技と眼

バーがはっきり見えた太田選手

女子ハイジャンプの星、太田選手は、1993年9月のTOTOスパー陸上で、日本歴代2位の1m93を記録しましたが、その記録の裏には、こんなエピソードがあります。太田選手は近視ですが、それまで矯正せずに裸眼のままで跳んでいました。バーが見えないほどではないし、コンタクトレンズを洗ったりするのが面倒だったからです。しかし、コンタクトを入れてから、ジャンプへの自身がさらにまし、TOTOスーパー陸上での好記録を生んだといわれています。彼女いわく「バーがはっきり見えるんですよね」。つまりそれまでは、はっきりみえていなかったのです。はっきり見えないことによるスポーツビジョンへの影響ははかり知れません。「動体視力」「深視力」「瞬間視」「眼と手・足の協調性」など、ハイビジョンのパフォーマンスを高めるあらゆる視機能が阻害されます。もちろん、好記録は、静止視力とスポーツビジョンの改善だけによるものではないでしょうが、確実に背景の1つにはなっています。