テニス時に適したEMメガネのご紹介。
顔の87か所におよぶ三次元計測により、あなたに合ったメガネフレームの制作・・・
テニスをされる方でメガネを掛けている方にとっては、プレー中のメガネのズリはとても気にされる方がいらっしゃいます。昨今のテニスプレーヤーは、年齢層が広く老若男女共通したゴルフに適したメガネフレームがなかったと思いますが、このアイメトリクスはだれでもが自然で「ズレない」、快適な掛け心地が得られるフルオーダーメイドメガネです。テニスどきだけではなく「ふだん」のメガネとしても装用いただけます。
すべてのテニスプレイヤーに完璧な掛け心地をお届けするために・・・
<その一例>
ALG6
フレームカラー:マットレッド・マットブルー・マットグリーン・マットブラック(全4色)
ピッタリな掛け心地を実現するためにサイエンスの粋を集めました。コンピューターによる三次元計測システム「アイメーター」は、お客様によって異なる頬の高さ、両目の間隔、目と耳の位置など、87にもおよぶ箇所を測定し、その詳細なデータをもとにお客様の顔の立体形状に合わせてオーダーメイド。だからどんな激しい動きにも対応し、つねにお客様の視界を快適にサポートします。最先端の技術が可能にする、パーフェクトフィットを目指します。
1本のメガネでテニスどきの激しい動きにもズレない・・・・・
太陽の眩しさが気になる場合にはカラーレンズをお奨め・・・・・・
一つひとつのパーツにこめられたアイメトリクスの発想と技術がお客様の快適なかけ心地を支えます。すべてのお客様に完璧なな掛け心地をお届けするために・・・メガネのフレームの種類は素材や、デザインの違いにより様々な分類がなされています。その中でアイメトリクスはジャストフィットの装着感を実現させるフルオーダーのアイウェアーとして、新しいカテゴリーを確立してきました。今までにない掛け心地をお試しください。レンズは全てプラスティック素材のものを使用しております。
4つのサイズから設計。組み立てをいたします。肌に触れるパットは、サイズや柔軟性など3つのタイプを用意しました。
・リベット&スペーサー
レンズを固定するだけでなく、レンズへのストレスを吸収する役割を持ちます。
ネジを不要にし、お顔に合わせてレンズの傾斜角が決められ、ベストポジションに固定されます。ラボシートに出力された数値を基に、お客様のアイメトリクスが独自開発した機器によりひとつひとつ裁断・組み立てをしてゆきます。コンピューター制御した機械によりレンズがお客様のオーダーしたシェイプ(玉型)にカットされます。
顔の形状に合致した長さや湾曲が選択され、自然で快適な掛け心地が実現します。
クッション性能を高めた独自の設計や耳の形状に合わせて5タイプをご用意するなど、メガネとの一体感を高めました。テンプルとの接部は、ラボシートに出力された数値を基に、お客様のアイメトリクスが独自開発した機器によりひとつひとつ裁断・組み立てをしてゆきます。テンプル(腕部)が細かなデータを基に裁断・組み立てられます。これらの作業により、軽くて、激しい動きでもズレにくいメガネが誕生します。極軽量な上に掛け心地も良く、メガネを掛けていることさえ忘れることもしばしば。プレーにも好影響を与えてくれます。またサングラスとしても愛用でき、強い日差しから目を守り、視界を確保してくれます。アスリートには手放せないアイテムです。
Ruta28 SBlue – Ru 11
フレーム素材:チタニウム・ウルテム樹脂
テンプルにウルテム樹脂を使用することで、フィティング性を向上。2010年のサッカー・ワールドカップにて、岡田監督に着用いただいたモデルです。
Ruta28 SGold – Ru 14
フレーム素材:チタニウム・ウルテム樹脂
落ち着きのあるゴールドカラーとテンプルのプリントがマッチ。大振りな玉型を採用することで、遠近両用レンズにも対応いたしております。
Alg6 Mat Red – Q2B
フレーム素材:アルミニウム・ウルテム樹脂
6カーブレンズとAlgのハイブリッドシリーズです。ハイカーブというと、顔を包み込むようなデザインが主流ですが、顔に自然になじむ6カーブを採用。
Alg6 Mat Blue – Q1B
フレーム素材:アルミニウム・ウルテム樹脂
左右の傾斜差異は組み立て時の調整で、アイメーターの計測値通りに作られ、レンズ度数は収差補正されているので、安心して使用できるアイウエアです。
Alg Silver – L1B
フレーム素材:アルミニウム・ウルテム樹脂
曲線美を追求したALG(アルゴ)シリーズが新登場しました。科学の粋を集めてパーフェクトなフィット感を実現するアイメトリクスの最新作です。
Alg Purple – M4B
フレーム素材:アルミニウム・ウルテム樹脂
アルミニウム・ダイキャストによって、すべてのラインで優美な三次曲線を実現いたしました。ブラウン、ブルー、ワインレッドのカラーもご用意。
Ruta Ash-Ru 04
フレーム素材:チタニウム・ステンレスワイヤー
新タイプのハーフリム「ルタ」。レンズをステンレスワイヤーと独自のスプリングで固定する新機構を搭載。従来のタイプよりも数倍の強度を誇ります。
Ruta Sky – Ru 01
フレーム素材:チタニウム・ステンレスワイヤー
抜けるような空をイメージしたスカイカラー。ジャパンブルーのユニホームに合わせて、サッカー日本代表の岡田監督もご愛用いただいております。
MG Gold – RZ Autumn – P7B
フレーム素材:マグネシウム・ウルテム樹脂
ブリッジとヒンジにマグネシウムを用いた「MG」。そのシャープなフォルムと、三次元計測システムによる快適な装用感を店頭にてお確かめください。
Alg Mat Black – L2B
フレーム素材:アルミニウム・ウルテム樹脂
パーフェクトなフィット感を追求するアイメトリクス。ナチュラルな流線美を持つALG(アルゴ)に、スポーティーなマットカラーを追加しました。
Alg Mat Green – L6B
フレーム素材:アルミニウム・ウルテム樹脂
英国車などに見られるシックなグリーンをイメージしたマットグリーン。その他にマットブラック、マットレッド、マットブルーをご用意。
Alg Mat Green – L6B
フレーム素材:アルミニウム・ウルテム樹脂
英国車などに見られるシックなグリーンをイメージしたマットグリーン。その他にマットブラック、マットレッド、マットブルーをご用意。
「テニスと目」のこと参考までに、/<SPORTS VISION TRAININGより>
■テニスと動体視力のこと・・・
テニスはストレステストといってもよい。新聞を読む。小切手を書くといった日常活動以上に目を使う。眼でボールを追うのが遅い、目による判断が鈍い。こういううひとが明らかに不利で、いやになってゲームを諦めることにもなろう。相手をたえず走らせたほうが最後には勝つ。相手がいつもコートのセンターへしかもウェストの高さに打ち込んでくれば返球も簡単だ。しかし、もっと攻撃的なプレーヤーに当たると、急に返球がむずかしくなる。彼らは、相手をコート中、へとへとになるまで走らせ、ボールの位置やスピードに対する判断力を鈍らせる。走っているとき、視力は落ちている。ミスの大半は、プレーヤーが走ってショットを打たざるを得なかったときに出る。もちろん、備えあれば憂いなし。プロ、アマを問わず、動体視力を鍛えあげれば、強いボールが相当走らなければいけない場所に打ちこまれた場合にも対応できる力がつけられる。動いている最中にスピードボールを見極めるというむずかしさも、スポーツビジョン・トレーニングで克服できる。
■テニスと運動視標追跡のこと・・・
どのスポーツでも、一流のプロ選手は驚くほどの運動視標追跡をもっていることが多い。ビョンボルグは、リターンでみせる素晴らしい集中力、ラケットに当てる瞬間までボールから目を離さないことで際立っている。一流プレーヤーがスピードボールを追跡できるなら、このようにこの能力を向上させる方法が考え出されたいま、アマもプロもその理想に向かって努力してみるべきだろう。10代で、イタリアオープン、全米オープンに優勝したトレーシー・オースチンはこう語っている。「ボールをしっかり見ると、ボールの動きに対して先手を打つことができます。腕と目の関係がうまくいき、ボールのスピードにすばやくリアクションできます。サービスリターンで、私はボールがラケットに当たって離れるのが見えます。」
事実、相手より少しでも長くボールを見ることができれば、サービスゲームをブレイクできることが多い。テニスでも、野球と同じように、ラケットに当てる瞬間までボールから眼を離さないのが望ましい。といっても、こんなことはいつもできるわけがないので、可能な限りラケットに近いところまでボールを見るのが有利である。いわゆるラケットの”スィートスポット”で打つチャンスが多いからである。もしインパクトの瞬間より前にボールから目を離すと、目から頭、体、腕への指示がずれるので、よいプレーができないことになる。バーバラ・ポッターは、1981年、女子テニス連盟(WTA)のツアーで最も力をつけたプレーヤーといwれたが、翌1982年フィラデルフィアで行われた全米室内選手権大会でトレーシー・オースチンとパム・シュライバーをおさえて優勝した。「調子がよいと、ボールがいつもより大きく感じるし、とてもよく見えるんです。だから思いっきりよく打ってます。コーチは、これを極上のスコッチのようになめらかに打つ、といいますが。」ポッターはこう語っている。テニスにおけるスローペース対ファーストペース うまいプレーヤーはスローボールにしばしば苦労する。自分のリズムが狂わされるからである。試合をすすめるうちにリズができあがっていくが、うまいプレーヤーの場合、そのペースがかなり速い。しかし、遅い弓なりのロブやゆるいサーブはゲームのリズムをこわす。こうしたリズムの変化に対応するために、タイミングのとり方はいっそう正確でなければならない。眼もそれに合わせて機能する必要がある。いつもスローゲームばかりする人もいる。十分に練習時間のとれない二流のクラブプレーヤーやウィークエンドプレーヤーは、スローボールよりもファーストボールを打つほうが大変だとわかる。そういう人のタイミング調整は速いペースのゲームをやれるほどのレベルには達していない。レベルがあがればあがるほど、速いゲームをこなせるようになるが、そうなると今度はスローボールに悩まされることもあるだろう。
■テニスと深視力のこと・・・
ビリー・ジーン・キングは、1980年に出版されたロバート・ライジャーの「The Athiete」のなかで、深視力こそいま若いプレーヤーに求められている最も大切な資質である。と書いている。キングは、すべての技術のうちで深視力を、目と手の協応動作やコートスピードよりも上にランクづけている。この本のなかで、キングは自らのプレーについてこう語っている。「できるだけネットにつきます。そのほうが好きだし、おもしろいですよ。自分に機動性がないと思う人は、ネットにはつかないでしょう。そういう人には、ネットではなくベースラインのほうが安心だからです。私の本領はネットに走ってボールを打ちこむことです。動き回り、突っ込み、前へ後ろへと動くのが大好きです。みんな私より堅いゲームをしますね。」キングのような試合運びでは、頭の上にくるボールにつねに気をつけなければいけない。できるかぎりネットにつこうとするので、いきおいノーバウンドで打つことが多い。キングが高く浮き上がってくるロブや肩の高さのリターンを正確にとらえられるのは素晴らしい深視力のおかげである。深視力のあまりないプレーヤーがサーブアンドボレーをすると、ネットでどうしても凡ミスが多くなる。
ベースライン・プレーに終始するプレーヤーには、のれなりの理由があろう。たとえば、グラウンドストロークがものすごく上達したとか、攻撃的なサーブアンドボレーのゲームは自分の性格に向いていないと決めてかかっているとか・・・・・・・。しかし、このような人は深視力があまり発達していなくて、その結果、空中のボールをあまり打たなくてもいいベースラインにとどまっているのかも知れない。
冬にはインドアーでプレーするテニス狂にとっても、深視力は大切である。インドアーで一番違うのは照明である。自然光とは違い、室内照明はあまりよくないことが多いので、ボール、ことにロブをとらえるのはむずかしい。また、インドアーの施設には周囲にグリーンの色がよく使われるが、これでよけいにボールが見えにくくなる。新しいコート条件にもまごつかないように、十分備えよう。スポーツビジョンのトレーニングプログラムで深視力を鍛えれば、成績も上がる。また、コートが変わったからなどと、判断ミスのいいわけをしなくてもいいだろう。
<参考まで・・・にご家庭でもできる深視力トレーニングのご紹介>
◎ドリル参考1
目的:
融像(両目の網膜に写った像を1つにまとめる機能)の能力の向上、両方の目が一体となって機能するようにトレーニングすること。
用意するもの:
小さい鏡、20×30センチの細工用紙(青、黄色各1枚)、セロテープ。
方法:
方法:
前の壁から約60センチ、横の壁から60センチ離れたコーナーに立つ。横の壁から60センチ離れたコーナーに立つ。前の壁には青の紙、横の壁には黄色の紙を、それぞれ目の高さに止める。鏡を鼻につけてもち、横の壁に近いほうの目で鏡に映る黄色の紙が見られるようにする。もう片方の目は正面の青い紙をそのまま見る。鏡の角度を9ゆっくり動かし、黄色の紙が青の紙に混じって見えるようにする。向きを変えて、もう一方の目でも同じことを繰り返す。時間2分。
バリエーション:
部屋の違う場所にある2つの物体を使う。たとえば、机の上にフィールドホッケー・ボールをおいて、鏡の角度を変えながら、ボールがドアのノブと重なって見えるようにする。
注意:
このドリルが上手にできれば、あなたの2つの目はチームとしてうまく機能していることがわかる。逆に、2つの像が重なりにくいときは、片方の目からの像を抑えているのである。たとえば、前の壁の青い紙が見えるけれども、鏡の角度を変えていっても、その上に黄色の紙を重ねるこ0とができない。この場合は、黄色の紙を見るはずの目が像を止めているのである。練習すれば、2つ目が一緒に、1つチームとして機能するようトレーニングすることができるだろう。それが、このドリルの目標である。
◎ドリル参考2
目的:
融像の能力を強化し、1つあるいは両方の目の抑制を解くこと。そして両目の連携運動の能力を強める。
用意するもの:
小さい鏡、20×30センチの白い紙2枚、フェルトペン。
1枚の紙に3つの違う図を描く。例、バスケットボール、逆三角形。何でも自分の好きな図柄でいい。部屋のコーナーで、前の壁から約60センチ離れたところに、椅子をおいて座る。何も書いていない紙を、前の壁の目の高さにテープで止める。図を書いた紙は、横の壁、耳の高さに止める。鏡を自分の鼻につけてもち、横の壁に近いほうの目で鏡に映った図が見られるようにする。もう一方の目は直接正面の白い紙を見る。<上部写真:重ね合わせた像をなぞる作業。この手鏡を使って選手は抑制を解き、融像の能力を強化する。>ゆっくり鏡の角度を変えながら、白い紙の上に図が重なって見えるようにする。利き手、白い紙の上に、重なって見える図をなぞっていく。時間2分。
注意:
初めのうちは、図を重ねるのがなかなかむずかしい。なかには図をなぞろうとしても、図を重ねた状態に保つのが大変な人もいるが、このような状況も抑制を示すものであえう。しかし、練習すれば、図を重ねることも、正確になぞることもできるようになる。これがいつもできるようになれば、あなたの両方の目は1つになって連係して機能しているのである。
◎ドリル参考3
目的:
空間の位置を正しく推定できるようにする。
用意するもの:
ストロー、細い竹ばし、パートナー(友人、親、コーチのうち誰か1人)
パートナーに、自分んの眼の前から少し離れた位置にストローをもってもらう。竹ばしはストローの右側にもつ。両目はストローのほうに集中して、竹ばしはほとんど見ない。そして、竹ばしをストローのなかに差し込む。時間1分間繰り返す。
注意:
ストローを自分でもつと、手の感覚からその位置がわかってしまうので目を鍛えることはならない。ストローに竹ばしをうまく入れられなければ、深視力の改善をとくに考えるほうがよい。
◎ドリル参考4
目的:
両目の連携運動の能力を向上させる—–空中にある物体を、実際に自分がどこにあると認識しているのかを知る。
用意するもの:
長さ100~200センチのひも、色の違う3つのボタン。
ひもに3つのボタンを通して、互いに等間隔になるように固定する。一番近いボタンを自分から少なくとも30センチ離す。ひもの端を、目の高さになるように、壁、ドレッサーのノブ、書類ケースの取ってなどにくくりつける。ひもをぴんと引っ張って鼻柱にとどくようにする。 一番近いボタンを見る。すると、ボタンに向かって2本のひもがV字形に輻輳して見える。もし両目の連係がうまく働いていれば、2本のひもはちょうどこのボタンの上で1つになるはずである。ところがボタンより手前で1つになる場合、あなたの目は実際はボタンの上に焦点を結んでいないのである。ボタンの上のつもりかも知れないが、実際は2本のひもが1つになっている場所に焦点を結んでいる。これが過度の輻輳性である。反対に、ボタンの後ろで1つになるケースは開散性である。いずれの場合も、しばらく遠くを見て、リラックスさせてから、ふたたび最初のボタンの上でVができるようにして見る。残りの2つのボタンでもこのドリルうをくり返す。
このドリルを完全にマスターすれば、各ボタンの真上で、ひもを2本に見せたり、交差させたりできるようになる。また、ここまでのプロセスによって各々の競技で自分に合った取組み方がわかる。もしいつまでもボタンの前でひもが交差するようなら、野球でもテニスでも、その人のスウィングは早すぎる。反対にボタンの後ろで交差するように見えるなら、スウィングは遅すぎる。いずれのケースも、タイミングを調整してぴったり合うスウィングにする必要があるだろう。時間:2分
◎ドリル参考5
目的:
別の物体に目の焦点を合わせておきながら、目を輻輳、あるいは内転させる力をつける。
用意するもの:
10×15センチの厚紙1枚、マジックマーカー2本(緑と赤)、鉛筆。
厚紙の中央に、緑と赤のフェルトペンで、2つの丸い”ライフセーバー”(ドーナツ型の円)を5センチ離して書く。そして目の真ん前に少し離してもつ。2つの二重円の真ん中に鉛筆の先をおいて、じっと見る。同時に、両側の二重円にソフトに焦点を合わせる。しかし、直接みてはいけない。ゆっくり鉛筆を鼻に向かって近づけてくる。鉛筆の先はかならず二重円の真ん中におきながら、先をじっと見ていると、やがて二重円が2つ以上、4個見えてくる。さらに近づけると、元の2つに二重円が互いに近寄ってきて、最後に重なる。そのとき、3つの円が見える・・・・・。赤と、緑と、鉛筆の真下に2つの色がまじり合った円。こkでやめる。時間1~2分。
注意:
鉛筆に焦点を合わせたまま、後ろの二重円をも意識しつづけると、気持ちがわるくなるかも知れない。しかし、練習すればこの気分のわるさもなくなる。はじめのうち、なかなか円が倍に見えたり、オーバーラップしなくても、気にしないこと。時間の問題だろう。
◎ドリル参考6
目的:
両目が連携して働くようにする。
用意するもの:
テニスボール2個、マジックマーカー。
ボールの1つに垂直に”Jump”書き、もう1つには横に”Run”と書く。ボールを1個ずつもって、伸ばした腕の間を15~20センチ離す。書いた字を自分のほうに向ける。各々JとRに焦点を合わせていると、やがてこの2つの文字が合い交わって見えてくる。2つがぴったり重なってくると、もっている2つのボールの間に、第3のボールが現れる。時間1分。(両目を鉛筆に集中させると、実際にはない第3のボールが見える。)
注意:
このドリルは(参考5)に似ている。うまくこなせるようになるには、1~2週間かかる。
◎ドリル参考6
目的:
ハードフォーカス、ソフトフォーカスの力を高める—–別の目標を意識しつつ、ある目標に焦点を固定する。
*ハードフォーカスとソフトフォーカスとは=目標にボールを投げたり、バックを打ちこむときは、その空間位置や距離を意識して行う。このように、視野の一部に意識(視線)を集中させることをハードフォーカスという。いっぽう、視野全体を支配する(漠然と「見る」とは異なる)意識(視線)の均等な配分をソフトフォーカスという。スポーツでは、ハードフォーカスとソフトフォーカスの競技場面における使い方、また切り替えのタイミングがパフォーマンスに少なからぬ影響を与える。
用意するもの:
はさみ、細い荷造りひも、画びょう、ホイッフルボール、20×30センチの白い紙、マジックマーカー。
ひもを、ボール2回巻いて少し余分が残るようにカットする。ボールにしっかり巻きつくように結び目をつくる。ボールを天井、戸口など頭上に吊るために、ひもをもう1本つくる。直接天井または戸口から吊るなら、画びょうでひもを止めてもいいし、天井に取りつけ具があれば、それにひもを結ぶ。目の高さに吊る。紙に8列の文字を等間隔に書く。アルファベットのなかから適当に選んで、文字の間は1.3センチ離す。この紙をボールの背後の壁に止める。ボールから腕を伸ばした距離だけ離れて立つ。軽くボールを押して前後に揺らす。人差し指でボールを追いつつ、それにソフトフォーカスされる。それから、後ろの文字列にハードフォーカスさせる。指はボルと一緒に動かしながら、チャートの文字を読む。時間3~4分。(ハードフォーカスとソフトフォーカスのロリルによって、テニスプレーヤーは、相手、ボール、コートを同時に認識できるようになる。)
バリエーション:
反対に、ボールにハードフォーカス、チャートにソフトフォーカスする。それでもチャートの文字が読めれば見る。
■テニスと目と手の協応動作のこと・・・
長い間、ウインブルドンのチャンピオンの座を守ったビリー・ジーン・キングがいうには、目と手の協応動作はグラウンドストロークには大切なポイントであるから、新人に求められる資質のうちで深視力にゆいで重要である。ボールに接触させる瞬間、ラケットの面をうまくボールに合わせる。ほんのわずかに角度を変えることによって、トップスピンとスライスを打ち分けることができる。それも目と手の動きが調和してこそである。
ネットプレー:
ネットプレーには目と手の協応動作が欠かせない。というのもネットにつくと、すばやく返ってくるボールに対して、いちはやく反応しなければいけない。ベースライン上のグラウンドストロークのように、ラケットをきちんと戻して十分なストロークをする余裕はない。ボールを予測するや、とっさに手首を動かしてショットを打たねばならない。バーバラ・ポッターのコーチ、ビル・ドレイク、目と手の協応動作を強化することを力説している。「この目と手の協応動作を強めるのに、ラケットを使った練習方法があります。プレーに柔軟性を持たせ、状況に応じてラケットを使いこなせるようにと、バーバラにもこの練習をやらせています。その1つはラケットのトップエッジでボールをバウンドさせるだけです。」ネットプレーがうまいと定評のある選手は、ボールの手前でラケットをさっと出し、短いパンチストロークを打つ。メットぎわで、どんな角度からのボールも器用にしかも恰好よく処理したければ、トレーニングに目と協応動作のトレーニングは欠かせない。
サーブ:
あるプレーに目と手の協応動作がほんとうに大切かどうか知りたければ、目をつむってそれをしてみるといい。眼をつむっても同じようにできれば、そのプレーに目と手の協応動作は関係ない。しかし、ことテニスのサーブに関しては、目隠しでなんで無理だろう。テニスのサーブには、素晴らしい身体力学と目と手の協応動作が必要である。ツイスト、ホップ、スピンのかかったサーブ打ち、しかもボールにスピードを乗せるには、ショットに肩と体をかけなければいけない。ところが、サーブに体あるいは肩をうまく使うためには、視覚システムが噛みあわなければならない。ここでもタイミングが重要になるわけで、そのタイミングを決めるのが目と手の協応動作である。つまり、サーブを成功させるには、トスを上げる、ボールをフォローする、そして手首の動き、この3つがうまく噛みあわなければならない。
グラウンドストローク:
上級者になると、窮屈な体勢からグラウンドストークを打つことはめったにない。たいていは、前腕をしっかり伸ばして、十分なストロークをスムーズに打てるように、ボールと体の間はきちんとあげる。もちろん、上級者といえども体の正面にくるボールよりも、両サイドにきたほうが打ちやすい。中・初級者の場合、体の正面にボールが打ちこまれると、さっと~をずらして腕を十分に伸ばしたストロークを打てる体勢にもっていくのはむずかしいだろう。どうしてもボールは体ぎりぎりのところにきて、前腕を半分伸ばせない。窮屈な体勢でのリターンは当然弱くなるが、そもそもの原因は眼による判断ミスである。もっと上級者になると、ショットのくる位置を予測して脇によけいぇ、いいリターンができる。もっとも予測もできないときもある。そんなときには上級者でも窮屈なショットになるが、目と手のかみ合わせがうまいので、すぐ対応できる。サーブがこのように体ぎりぎりのところに打ち込まれると、リターンはなおさらむずかしい。一流プレーヤーはしばしば、相手にリターンする余裕を与えないようにと相手の体めがけてサーブを打ち込む。ここでもまた眼による調整が鍵を握る。プレーヤーは予測にしたがってすばやく反応して、さっと横に動いてサーブをリターンしなければならない。
■テニスと周辺視力のこと・・・
1982年、プロテニス・サーキットでトップクラスの女子選手の1人だったシャロン・ウォルシュは、周辺視力について尋ねられて、「えぇっ?」という表情をした。「周辺視力なんていらないわ。ただボールだけに集中して、それ以外のものは気にしていない。」その通りで、テニスプレーヤーは周辺のことがわかりすぎるとゲームで気が散りやすい。1万人の観客を前にした試合でありうが、コート周辺の飛行機や車の行き来が見えたり聞こえたりするローカルクラブであろうが同じである。周辺視力がよければベースラインの内側ではおおいに強みとなるが、あくまでも内側だけでコートの外は話は別である。バーバラ・ポッターはこの内と外との区別がきちんとできる。彼女は外のどんな動きもシャットアウトしようと努める。ただときどきコーチのほうはちらっと見る。自分の試合を一緒になって心配してくれるコーチを見ると、気持ちが落ち着くからである。コートの内側での周辺視力はポッターにとって大きな意味をもっている。「ボールが自分に向かって飛んで来れば、それがもちろん中心目標です。そのうえ相手がコートのどこにいるかという周囲の状況もキャッチしなければなりません。これを「勘」といいます。相手、ボール、その2つに関連した自分のポジション、この3つをいつもよくわかっていたいと思う。同時に同じ強さでこの3つすべてに注目していることはできないかも知れないが、この3つはとても重要です。」ローズマリー・カザルスも同じ意見である。「シングルス、ダブルスを問わず、相手の動きを知るにはすぐれた周辺視力がいります。」びりー・ジーン・キングも「すばやくワイドなボレーを打つのに周辺視力は欠かせない」という。このように、テニスのようにラケットを使うスポーツでは、ボールから目を離さずに相手の動き、位置を追跡するために、周辺視力が役に立つことが明らかである。
■テニスと視覚反応時間のこと・・・
ボレーの得意なプレーヤーは、おそらく視覚反応時間がひじょうに速いに違いない。頭上高くあがったロブを瞬時にとらえて、狙い澄ましたように違いない。頭上高くあがったロブを瞬時にとらえて、狙い澄ましたように正確に打つ。ラインぎりぎりにボールがくればすばやく反応し、そこをカバーする。でないとボールは拾えない。また体の正面にボールがくることもあるが、勝つために、もちろん身を守るためにもさっと避ける必要がある。ハーバラ・ポッターのコーチ、ビル・ドレイクは、できる限り早くボールをとらえるのがいかに大切かを力説している。プレーヤーには、ボールを打つまぎわにかならず相手を見るようにアドバイスする。「眼がボールをとらえるが早いか、その反射作用で脳に伝えられ、足が動き始める。確かに、こうした動きは人によって違いがあるが、トレーニングによってたとえほんのわずかでも早くボールをとらえるようになれば、試合に勝つチャンスがそれだけ大きくなると思う。」
■テニスと視覚化のこと・・・
サーブを相手コートのどこに入れるのか、前もって視覚化しておくのはいい作戦だと思う。バックハンドを得意とする相手なら、そのフォアハンド方向にエースを打つイメージを頭に描く。逆に相手が、アマはほとんどそうだが、フォアハンドのサービスリターンが得意なら、オープンになるバックハンドのほうへバシッと決めるサーブがいい。このような視覚化は試合をひかえた練習の合い間、あるいはサーブを打つ直前にやってみる。ドクターのハロルド・スタインとベルニ・スタットは、視覚メモリーのサーブへの応用について書いている。 (視覚メモリー:記憶に整理された過去の経験、自分または他人のうまくいったサーブ、ショットなどのイメージの数々を視覚メモリーといい、すぐれた視覚化テクニックとあいまって、安定した連続性のあるフォームを可能にする。) 彼らは完璧なサーブを思い出して、頭で各々の働きをリハーサルしてみることを勧めている。そうすることで、ボールを打つ時間がふえたと同じになるし、おそらくサーブの各ステップをきちんと行えるようになる。ボールをトスする、ボールが手を離れ高くあがるところを見る、ボールを打つ、ネットを超えて相手のコートにビシッと決まるまで見届ける。これがサーブのステップである。バーバラ・ポッターは、サービスリターンを視覚化するのが大切だといっている。「しっかりイメージを描いていると、次のポイントでどうしたらよいか全然考えていないときより、よいボールが打てる気がします。サービスリターンでは、プレースメント、どのスピンにするか、ボールの上をたたくか下を打つかを視覚化しておきます。」グラウンドストロークで相手が油断しているときにも、視覚化が役に立つ。たとえば、3~4回ラリーの応酬のあったあと、相手のバックハンドヘストレート(ダウンザライン)に打つか、相手のフォアハンドヘクロスに返すかという好位置につけたとする。この2つのうちパッシングsypットとして成功するのはどっちか1つである。クロスパスを打つか、それともストレートパスを打つかの判断は、相手動きから瞬時に視覚化して行わなければならない。パッシングショットには、深視力や周辺視力など他にもたくさんの視覚機能がいる。周辺視力によって、ボールを打つとき相手の位置を知る。正確なストロークを打つには、すぐれた眼と手の協応動作が欠かせないだろう。このようなさまざまなスポーツビジョンの機能がうまく噛みあうことが、勝利の基礎となる。
テニスと視覚集中力のこと・・・
テニスプレーヤーにとって最大の敵は、対戦相手ではなく自分自身である。集中力をなくしたばかりに大事な試合を落とした経験は誰しもあるだろう。ポイントの間、ふっと試合の流れとは関係のないことを考えて気が散ってしまうこともある。こうなると集中力は低下し、勝つチャンスも少なくなる。自分のまずいプレーにくさってやる気がそがれることも多い。たとえば、ネットぎわでチャンスボールをしそこねたときなど、ほんとうに自分に腹が立つ。この不満が大きくふくらんでますますベストのプレーができにくくなる。しかもこのように、ミスショットを後ろ向きにとらえると、ゲームも自分についても否定的に考えるという悪影響におちいりがちである。リラックスできず緊張してミスがふえる。結局いろいろ考えてボールに焦点を合わせることができないのである。反対に、リラックスしていて、自分をきめつけるようなことをしなければ、選手はいま必要とされることに精神を集中できる。ミスショットに心を捲き乱されることもなく、平静に次のポイントに集中する。こういう選手はポイントの間にも余分なことは考えないようにしているので、構えに入ると何ごとにも邪魔されない。いままでプロ選手たちは、リラックスした集中力の大切さを折りにふれ語ってきた。しかし、ティモシィ・ゴールウェイは自著、「The inner Game of T1emnis」のなかでいままで誰もいわなかった点を主張している。すなわち、リラックスといってもただ精神を静め、解散するだけでなく、何かの上に”おいて”おかなければならない、というわけである。つまり、そうして集中力をリラックスした状態にするために、ゴールウェイは選手にテニスボールの縫い目に焦点を合わせるか、集中するように指導する。選手の意識がすべて縫い目に集中していれば、ほかごとを考えて心がフラフラすることはないだろう。また、ポイントの間は自分の息づかいを聞いていれば散漫にならない、と彼はアドバイスしている。運動指標追跡能力を向上させると、このようにボールの縫い目に楽に焦点を合わせておけるようになる。これができると、たくさんの後利益がありそうだ。まずゴールウェイもいったように、ボールのある一点にしっかり焦点を合わせていると、ボールがよく見える。第2に焦点を合わせるのがすばやくなって、視覚反応時間も早くなるだろう。このテクニックをほんのしばらく練習しただけなのに、ボールがぐんと大きく、またスピードも遅く見えるようになったというプレーヤーさえいる。最後に、じつはこれが最も重要なことだが、精神はすっかりゲームの動きにのめり込んでいるので、内外からの刺激にもあまり気が散らなくなる。ゴールウェイはこれを表して、「精神はがんばろうという気持ちを忘れているので、リラックスした集中力が体全体にゆきわたる」という。
ネットぎわでの視覚集中力を向上させるには、ポールマシーンを使うとよい。マシーンをベースライン上において、最初は半分のスピードで打ち始める。リターンがうまくなったら、じょじょにスピードをあげていく。マシーンを使うと、つねに油断なく全体に集中していなければいけないので、ディフェンス力もつくし、プレーのすすめも上達するだりう。加えて、視覚反応時間もアップし、すばやく次の展開を予測できるようになる。疲労は、コート上のプレーヤーの集中力に大きな影響力を与えるもう1つの要因となる。ビリー・ジーン・キングもバーバラ・ポッターも、疲労が視覚集中力に影響を与えると述べている。キングは、「眼が疲れると、角度のあるボレーを打ちこめない。試合の前はとくに、疲れるといけないので字を読まないようにしている」という。ポッターは重要な3セットマッチで、集中力の低下を何度か経験している。疲労のために負けてしまったときにもまた、同じく集中力が急に低下した。これはいずれも目の疲労のために一点集中のシステムが弱まり、その結果、集中力が低下し、タイミングにも狂いが生じたからである。ポッター^も試合の前は眼が疲れないように配慮し、キングと同じトーナメント中はあまり本を読まない。彼女は眼が疲れて充血したようになるのがいやだという。「眼が疲れたな、と思うとかならず頭も疲れて集中力も低下します。」そして集中力が低下するのは、事故訓練ができていないからだと考えるのである。「自己訓練ができないと、すべての点で集中力を失うと思う。」集中力を高めて一流になったシャロン・ウォルシュの話は、スポーツビジョン・トレーニングの成功例として最も興味深いものの1つである。いまでは世界的に通用するプレーヤーであるが、彼女のデビューのごく初期にはひどいスランプにあった。スランプ脱失の方法をあれこれ探し求めたあげく、彼女はスポーツビジョンのオプトメトリスト、ウィリアム・リー博士を訪ねた。彼はウォルシュに、考え過ぎる事、コートで独り言をいうことがマイナスの影響を与えているのだと指摘した。当時、彼女の一番の課題はセカンドサーブだった。いつもサービスラインまでいくと、「ダブルfォールをしてはいけない」と思うのだったが、これが最もわるい対応のしかただったのである。リーは肯定的な視覚化、すなわち、自分がサーブを確実にコートに入れる場面を頭に思い描くように指導した。ウォルシュの集中力は、否定的に考えるのではなく肯定的な視覚化をするようになって改善された。彼女は「コート上では何も考えないこと」が不可欠だと知ったのである。ますますリラックスしてよい結果を出せるようになったので、自身を回復した。いまではウォルシュは、周囲のものすべてをかき消し、ボールだけに集中できる。以前にはできなかったことである。「前は、観客、テレビカメラなどいろいろなものに気が散ってしまった。観客の数もわかったぐらい。でもいまはそういったものをシャットアウトできるのです。」
■テニスと調節のこと・・・
選手権試合に出場するような選手の目は、ボールの速い動きに合わせて調節し、ボールに正確に輻輳するのでリターンのタイミングがぴったり合う。すばやく調節するので、選手はより早くボールを追跡できる。その結果、最短距離でボールに近づき、りターンできる。これによって、プロがなぜアングルを見事にカットできるのかがわかるだろう。彼らの視覚システムが普通以上の速さで調整するからである。それほどうまくないクラブプレーヤーだと、ボールまで5~6歩余計にかかってしまう。
ゲーム中にコーチの多くはプレーを記録票にリストアップして、目を手にもった記録票とフィールドの試合状況との間を何回も行き来させる。両方にシャープに焦点を合わせるには、鋭い調節力がいるだろう。フィールドよりも高いところに陣取るコーチ助手も同じように、正確な調節力が求められる。ぼやけて見えたり、近くを見たあと遠くがはっきりみえないときは調節がうまくいっていないのである。