貴方のスポーツと目能力
テニスプレーヤーとして、グラウンドストロークとロブとどちらが好きですか?
もしグラウンドストローク、特に低くバウンドするボールが苦手ならば下を向いたときの両目の連係運動がうまくゆかないのである、また、ロブが苦手なのは見上げた時両目を上手に使えないからだ。両方ともトレーニングによって改善できる。
・・・・としてグラウンドストロークやロブが苦手の人が必ず視覚に問題があるといっているのではない。ただ練習量が不足しているだけの場合もある。しかし、どちらか一方に偏る人は視覚の向上が必要だろう。
野球あるいはソフトボールで自分はひっぱるバッターか当てていくバッターかのどちらだと思いますか?
常にひっぱるバッターは、ボールを実際の位置よりやや前に捉えている。この結果レフと方向に飛ぶ角度で打つことになる。
逆に実際よりも後ろで捉えるとライト方向にボールを当てて打つことになる。
フリースローでバスケットの手前リムに当ててしまうことが多いですか?
フリースローでしばしばボールを前のリムに当ててしまう人は輻輳過多である為、バスケットのリムを実際の位置の少し前に見ているである。この場合はラインに立ったときスタンスを広くとって重心を下げる。そうすると視覚システムがリラックスして目標を正確にとらえられる。また輻輳過多のクセをなくすビジョントレーニングもしくはビジョン向上のプログラムを考えてもよい。
ラケットボールでバックウォールに当たって跳ね返ったボールを打つのが難しいですか?
バックウォールに当たったボールを打つのが難しい場合はボールが壁に当たって跳ね返ってくるところの視覚化が出来ないのである。目と手の協応動作にも原因があるかも知れない。いずれの弱点もスポーツビジョントレーニングで矯正できる。
ゲームあるいは試合の最後になるといつもプレーが悪くなったり変わりますか?
視覚集中力がストレスによって低下すると試合の終盤になると必ずまずいプレーがでたり疲れ果ててしまう。スポーツビジョントレーニングによって視覚集中力を一貫して維持できるようにする。
ゲーム中、自分がトンネルの中にいるような、または周囲のものが見えなくなったように感じた事はありませんか?
突然トンネルの中に入ったように感じたら、周辺視野が減退したのかもしれない。
これは非常にまずい変化である。そしてたいていストレスや緊張が原因でゲームの最中に起こる。これを避けるにはゲーム前にリラクゼーションのテクニックを利用するのに加えて、目の動かし方を練習する。こうした減退が度重なるようなら医師に診てもらうこと。
35~40歳の人の場合、タイミングがわずかにずれていることに気がついたことがありますか?
焦点の移動をつかさどる調節システムの柔軟性と弾力性は年齢とともに失われる。
35~40歳の頃は焦点を合わせる能力が低下しタイミングを狂わせる。
ほとんどの場合、きちんと合ったメガネを使えばこの問題は解決できよう。
ゴルフボールの落ちる方向が見にくくないですか?
ゴルフボールの落ちる方向を見失うようなら、深視力と距離認識が劣っているのである。こうした問題を抱えているとボールがバウンドした位置さえもわからないので、高価なボールをたくさん失くすことになる。
両目の連係運動のドリルが役立つのだが、オプトメトリストの診断を受けてからにする事。
カーブを打つのが難しいですか?
カーブがなかなか打てない人は視覚の柔軟性をもっとあげる必要があろう。
クオータバックの場合、第2のレシーバーを見つけるのが難しいですか?
第2のレシーバーをピックアップしにくいのは、恐らく視覚化が苦手な人である。周辺視力の弱いクオーターバックはオープンのレシーバーを見つけるのに苦労する。またセットアップにも時間がかかる。こうしたプレーヤーは第1のレシーバーがオープンであれば上手くパスできるが、周辺視野に限界があるので第2、第3のレシーバーを見つけにくい、周辺視野を高めるトレーニングを始めるべきである。